フルインベストメントは資産の多くを投資する方法です。
フルインベストメント(full=全力、investment=投資)は直訳すると全力投資です。
資産のほぼ全てを投資に回し最低限必要な現金しか持たない投資法です。
投資できる資金を全額投資に回す事で上手く立ち回れれば効率的な投資ができますが、その反面リスクが大きいのが特徴です。
具体例
元本100万円で年利4%の場合
100万円投資する場合は4万円の利益がでます。
50万円投資する場合は2万円の利益がでます。
投資資金を倍にすることで倍の収益がでます。
このため資本が少ない場合はリスクが少ないため、有効な投資法と考える方も多いです。
しかし、年利がマイナスになってしまうと損失も大きくなります。
元本1000万円で年利マイナス4%の場合
1000万円投資する場合は40万円の損失がでます。
500万円投資する場合は20万円の損失がでます。
このようにフルインベストメントは、相場の影響を強く受けるため、現金比率が多い投資よりもハイリスクハイリターンになります。
まとめ
フルインベストメントはリスクが大きいです。
特に固有リスク(ユニークリスク:企業特有のリスク)には注意が必要で、同じ銘柄に集中投資をしてしまうと思わぬ影響を受けてしまう可能性があるので注意が必要です。
最悪の場合は投資先が破綻してしまう事で、この場合は回収は困難でできなくなってしまいます。
大切なのは破綻しない投資先です。
しかし、銘柄選定が正しく行えていれば短期的に含み損を抱えても長期的な視点では収益を発生させる可能性が高いです。
例えば全世界株式などの投信は世界全体の人口が増えて経済も発展していく事が予想されているため、一時的に下落しても長期的には資産が増加する可能性が高いと考えられています。
このような投資の場合は利益率が低いので長期で保有してコツコツと積み上げていく事が重要になります。
例えば、購入価格が50万円で毎年1万円(年利2%)の収益でも50年続ければ単利でも資産は100万円で倍になります。
このようなインカムゲイン狙いの場合は保有し続ける事で資産が形成されていくため、安定的な収入が確保されている方には有効な投資法と言えます。
資産が増えると無リスク資産の割合を増やす事も有効な投資方法です。
資産を増やす事だけではなく、失わない方法が大切となるためです。
反対に資金が少ない期間はキャピタルゲインを視野に入れた投資で資金を短期的に増やす事が有効です。
どのような投資方法にしても、投資は期間が長ければ複利効果の影響が大きくなります。
投資は早く始める事が大切です。