ラットレース | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

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ラットレース

投稿日:2019年12月16日 更新日:

ラットレースとは

概要

ラットレースは「金持ち父さん、貧乏父さん」で知られるロバート・キヨサキが、 いくら働いても生活が豊かにならずに現状維持で終わってしまう事を表現するために用いた言葉です。

ネズミが回し車に乗っているのをイメージしてもらえればイメージしやすいとおもいます。
回し車にのったネズミが必死に走っても前進する事はなくその場に留まり続ける様子は、必死に働いても生活が改善されていかない様子に似ています。

具体例

社会人になると基本的には仕事をする事で得た収入から生活費の支払いをするようになります。

そのため、多くの人は生活費以上の収入を得ていると思いますが、生活費を差し引いて余ったお金は嗜好品などを購入して消費してしまう傾向が強く、資産価値があるものを購入する人は少ないため資産を翌月に繰り越す人は少ないです。

そのため、多くの人は「収入≒支出」になっているのが現状です。
※昔よりも税金の負担割合が増加しているため、生活が厳しくなったのも影響していると思います。

このままではまずいと思い「貯金をしなくてはいけない」「もっと稼がなくてはいけない」「節約をしなくてはいかない」と思う人は多いものの、実際に行動に移せる人は極わずかで翌月も翌々月も繰り返し、これでは常に余剰資金がなく支払いから追われる生活が続いてしまいます。

このような余剰資金がない状態で体調が悪くなってしまって収入がなくなってしまうと生活が成り立たなくなってしまいます。

つまり、安定した収入がある前提で行われている綱渡りを常にしている状態で、その前提が崩れてしまう(収入が途切れてしまう)と消費者金融から借金をしたり、親戚に頭を下げてお金を工面するようになってしまいます。

そして、一度負のループに入るとそこから抜け出すのは容易なことではありません。

ラットレースを抜け出す方法

概要

ラットレースを抜け出すには働いて得ている収入(キャピタルゲイン)だけでは難しいです。

キャピタルゲインだけで抜け出すには一生分の収入を短期に得る事が必要であるため、この方法はリスクも高く再現性も低いためここでは取り扱いません。

そのため、働かないor生産性が高い状態を作る必要があります。
※収入の柱をインカムゲインに移行し不労所得を得る事が重要です。

資本主義では、資本が無い状態でインカムゲインを形成する事はとても大変です。

具体例

1. 収支の管理を行います。

  • 実際のお金の収支(キャッシュフロー)を確認します。
  • 何にいくらのお金を使っているのか、本当に必要なのかどうかを確認してください。
    ※人は明確化されていないものに対しては都合のいいように判断する傾向があるため、数字で収支がわかるようにしなくてはいけません。

2. 資金を増やします。

  • 資産(投資額<利益額)を購入するためには資金が必要です。
  • 資金を作るには収入を増やす・支出を減らす・両方行うかです。
    ※収入が増加すると生活レベルも上昇させてしまう方が多いので気を付けてください。
  • 収入を増加させて生活レベルを落とす事ができれば資金は増加しやすくなります。

3. 資産を購入します。

  • 資金ができたら資産(投資額<利益額)を購入します。
    ※負債(投資額>利益額)を生むのは資産ではありません。
    ※判別方法のポイントは「生き金になるか死に金になるか」がわかりやすいと思います。
     例として、自己投資は収入の増加に期待できる一番堅実な方法だと考えられますが、この方法だけでラットレースから抜け出す事は難しいです。
  • 資産から生まれた資金を再投資し複利効果を狙います。

4. 継続

  • 1~3を継続して行い生産性を向上させていくと次第に労働時間が減っていきます。
  • 最終的に「生活費<資産から得る収入」となればラットレースから抜け出せたことになります。

まとめ

ラットレースから抜け出すにはそれ相応の努力が必要ですし、雇われて得ている収入だけで抜け出すのは難しいです。

そのため、自分の力で収入を得る方法を得なくてはいけません。

従業員は会社に雇われて労働を行いますが、様々なリスクから庇護されている状態とも言えます。

通常ならミスをしたらそのペナルティを取らなくてはいけませんが、そのペナルティとして怒られたり降格や減給、最悪の場合でも解雇という資産がマイナスになるような事は一切ない状態です。

しかし、従業員としての収入以外の収入を得るという事は「行動に対しての全責任を負わなければいけない」ため、失敗すると資産がマイナスになる事もあります。

このリスクを取って得られるものには自由な時間・行動・人間関係がありますが、このリスクを取るかどうかの判断は個人の価値観による側面が強いと思います。

例えば、人生を80才までとした場合

  • 1/4にあたる20年を教育機関で過ごします。
  • 1/2にあたる40年を社会人として過ごします。
  • 1/4にあたる20年を余生として過ごします。

ひと昔前の日本では終身雇用制が成り立っていた会社も多かったため、定年後は退職金をもらって年金生活を行えば不自由なく暮らせた人も多かったようです。

しかし、現状は異なります。

政府は「年金がなくなる事はない」と公表していますが、老後にもえらえる年金支給額がいくらなのかわかりません。
更に、政府は雇用年齢の引き上げを目指しているため、いつから年金が支給されるのかすらわかりません。

近年話題となった「老後資金2,000万円問題」もあり、老後は年金だけでは生活できないのは明白なようですし、若いうちからファイナンシャルプラン(人生の流れを意識した資金のシミュレーション)を考えておくことは重要です。

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