生き金(いきがね)、死に金(死に金) | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

お金

生き金(いきがね)・死に金(しにがね)

投稿日:2019年12月31日 更新日:

生き金・死に金とは

概要

「生き金・死に金」はお金が活かされているかの用途を表現する際に使われる言葉です。

お金の使い方は個人の価値観に応じて大きな違いが生まれますが、多くの人は毎日のようにお金を消費して生活していると思います。

例えば
賃貸でも持ち家でもそれを維持するだけでもお金を消費し続けています。
※賃貸ならば家賃、持ち家ならば固定資産税などはなにもしなくても発生します。

それだけではなく、水道光熱費や飲食費などの生活するためには重要な費用は多いため、日々の生活を送るためには基本的にお金を消費し続けなければ生活は成り立ちません。

しかし、消費しているお金に「無駄がないか?」と問われると自信をもって肯定できる人は少ないと思います。

そして、このような日々の積み重ねによって将来大きな差が発生してしまいます。

つまり、日々の積み重ねは大きな差になっていき年配になるほどその成果は大きくなるため、年を追うごとに差を覆す事は難しくなっていきます。

そのため、お金が活かされているかどうかを考えて使う事は重要になります。
※特に若いうちからしっかりと考える事が重要です。

生き金と死に金の違い

生き金と死に金の定義の基本的な考えとして

  • 生き金
     使ったら戻ってくる
  • 死に金
     使っても戻ってこない

このようなイメージが伝わりやすいのですが、これだけでわかる人は優秀な人です。

お金を使って戻ってくる・戻ってこないの違いと聞くと具体的な理解に困る人が多いと思います。

また、「生き金を使えば現金が戻ってくる」と誤解する人もいるかもしれません。

しかし、そもそもお金は引換券(紙幣には「日本銀行券」と記載されています。)なのでなにかと交換するのが本来の使い方です。

各市町村で発行されるプレミアム商品券の規模を大きくして日本全土で使えるようにしたようなもので、紙幣を物質として考えうると紙で作られていてほとんど価値がないものです。
※基本的にお金は信用で成り立っています。

そのため、イースタリンのパラドックス(イースタリンの逆説、幸福のパラドックス)のようにお金をたくさん集めるだけでは幸せにはなれないと考えられています。
※お金があれば不幸は避ける事ができる傾向が強いようです。

生き金と考えられる主な用途としては、自分のステップアップにつながる自己投資のお金や、資産購入などのリターンが見込めるものなどがイメージしやすいと思います。

しかし、ここで難しいのは、人それぞれで価値感や考え方が異なる点です。

このお金の価値の違いはマネースクリプトといわれ、同じ行動をしている人でも見えてる世界や目標としているものは人それぞれ異なります。

生き金・死に金の具体例

生き金・死に金の具体例として、お酒が好きで毎日のようにお酒を飲んでいるA、B、Cさんがいるとします。

  • Aさん
     お酒の飲み比べを楽しんでいます。
  • Bさん
     人とお酒を飲むのが好きで人を誘って飲むのが好きです。
  • Cさん
     ストレス発散のために毎晩お酒を一人で飲んでいます。

同じお酒を飲むという行為でも目的意識の違いがありますが、死に金だと思うのはA~Cさんのどの人なのかを少し考えてみましょう。

お金が活きているかどうかは未来でどのような影響が出るかを考えなければわからないので、20年後を考えてみます。

  • Aさん
     ソムリエとして順調にステップアップし、独立も果たしました。
  • Bさん
     友人や同僚など、困った時に支えてれる多くの仲間ができました。
  • Cさん
    お酒の飲む量が次第に増え、体調を崩して入院しています。

お酒を飲むのはA・B・Cさん共通の行動でした。

違ったのは目的意識で、この違いはその後に大きな影響を与えたため結果に大きな差がうまれました。

まとめ

お金が活かされるかどうかはその使い方だけではなく、その後にどうするかの影響も大きいです。

私の場合は価格が安いけれど好みの味ではないランチよりも、少し値が張っても好みのランチの方が満足度が高いので迷わず後者を選択します。

このようなお金の使い方に対して、それは「お金を活かせていない」と判断する人もいるかもしれませんが、美味しくないごはんを食べて後悔しているよりも、美味しいごはんを食べて満足している方がその後のモチベーションが高くなるので自然と表情も明るくなり良い方向へと変わっていきます。

特に私の場合はメンタル面の影響が行動に大きく影響してしまうので、自分を上手くおだててしっかりと行動するように導くためランチ代で少し多めに払っても元が取れると考えています。

しかし、これは価値観や性格の問題も大きいので納得できない人も多いとおもいます。

そして、この影響は自分自身だけはなく、周囲の人は敏感に体感すると思います。

美味しくないごはんに誘われた人よりも、美味しいごはんに誘ってくれた人とまた会いたいと思うでしょうし、仲良くなっていろいろな話を聞くことができるかもしれません。

コミュニケーションが円滑に取れるとその後の交流で思わぬ吉報を運んでくることも多いです。

人を大切にしている人の周りには人を大切にする人が集まりますが、これも納得できない人が多いと思います。

しかし、昔から「類は友を呼ぶ」と言われるように、同じ傾向を持つ人は集まりやすい傾向があります。

私の考えに納得できるできないは兎も角、そのお金が「活きてるかどうかを判断する事」はとても大切で、将来大きな差が生まれる分岐点なのでお金をなんとなく消費するのは辞めるよう心掛ける事は重要です。

特にラテマネー(なにげなく使っているお金の例)のように、深く考えずに消費しているお金は意外と多いので、このようなお金の使い道を見直すだけでも大きな影響がでると思います。

多くの資産を保有する人は「お金は儲けるよりも、使う方が難しい」と考える人が多いです。

多くの資産を保有できる能力があってもお金を活かす事は難しいのですから、闇雲にお金を消費するのではなく使い道について考える必要があります。

そして、お金の使い道をあまり意識しないで消費している人の末路は悲惨です。

宝くじの高額当選者を追跡調査すると数年後には7~8割の人が破産しています。

将来のためになる使い方ができるように気を付けてください。

備考

貯金は流動性がないのだから死に金だという方もいますが、将来の保険として精神的な安定をもたらしてくれるのなら、それは生き金といえるかもしれません。

生き金、死に金の判断は価値観や見てる世界で異なるため一概には言えません。
しかし、目的意識を持ったお金の使い方はとても大切です。

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