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心理学

ダブルバインド

投稿日:2019年12月30日 更新日:

ダブルバインドとは

概要

ダブルバインドは提示された選択肢のどちらを選んでも不利益になる状態です。

基本的にダブルバインドは提示された選択肢に問題があり、本来は実行が不可能な複数の内容を同時に満たさなければ解決しないような矛盾が発生している状況です。

このような非常に劣悪な環境にいると精神的に疲弊してしまうため、行動範囲(学校・家庭内・職場など)で日常的に発生している場合は直ちに改善(環境を変える、違う環境へ移るなど)する事が望ましいです。

特に未成年のような自立できない年齢の児童にとって親は神様同然であるため「親の言う事は絶対」だと認識している子供は多く、提示された選択肢から自分が良いと思った方を選ぶだけになってしまいがちです。

そのため、提示される選択肢に問題がある機能不全家族のような劣悪な環境で育てられた子供は、成長に好ましくない影響を受けてしまい犯罪者になってしまったり、なかには自殺してしまう人もいます。

例えば、
家にいると「学校へ行きなさいと怒られる」のに学校に行くといじめられるような状況の場合、頼るあてがなくなった子供は最悪の選択をしてしまいます。

このような状況は絶対に減らすべきです。

個人的見解

私の個人的な意見ですが、学校でいじめられているならば無理にいかなくてもいいと思います。

そもそも学校に行くのはなんのためでしょうか?

子供を殺したくて行かせる親は基本的にはいないと思いますし、子供が学校へ行くのは義務ではありません

義務教育は大人が子供に十分な教育を受けさせるための義務であるため、親は子供が教育を受ける環境を整えなくてはいけません。

学校でいじめられている状態を十分な教育を受けられる状態とするのは疑問に思います。

周囲の大人が環境を整えて十分な教育を受けられるような環境を整備しなくてはいけないはずです。
つまり、いじめられる環境から抜け出す選択肢を選べないような環境に問題があります。

また、いじめられてしまう原因が「周囲よりも能力が劣っている」からだとは限りません。

ギフテッドのように能力が高すぎても周囲と足並みを揃える事に苦労して浮きこぼれ(吹きこぼれ)てしまう人もいます。

浮きこぼれ(吹きこぼれ)に対する知識がない人も多いので、場合によっては十分な知識を持っている人に助けを求める事が望ましいです。

被害者は優しく真面目な人

親のいう事を守ってきた子は真面目で優しい子になりがちです。
それは親がそうなってほしいと望むことが多いからです。

しかし、これはダブルバインドの被害者になりやすいです。

子供の頃に培われた経験・知識や先天的な性質によって性格の大部分は幼少期に定まっていきます。
そして、正確は変えようとしても変える事は難しく、年齢が上がるほど大きなきっかけが無ければ変われなくなっていきます。

そのため、昔から真面目で優しい人は成人しても真面目で優しいままである傾向が強く、このような人被害者になりやすいので注意が必要です。

ダブルバインドは被害者に大きなストレスを与え自尊心や思考能力を奪ってしまうため、統合失調症に似た症状が発生することもあります。

ダブルバインド加害者はモラハラやパワハラなどのハラスメント行為をしている自覚がなく、他者からの信頼が低下しいきます。

特に職場の同僚や上司などの頻繁に会う人や、生涯を約束したパートーナーにハラスメント傾向がある場合はしっかりと相手に伝えて辞めさせるか、関係を終わりにするかの選択が必要になる可能性もあります。

ダブルバインドの具体例

会社での具体例

会社でハラスメント傾向あるの上司が矛盾している指示をしている状態はダブルバインドに陥りやすく危険です。

特に、上司のミスが発覚した時の対応を見極める事は重要です。

指示に疑問を持って異なる案を提案して怒るような上司の場合、その指示通り部下がやると予想通りの問題が発生して部下のせいにするタイプが稀にいます。

具体例として

  • 上司「○日までに△を終わらせなさい」
  • 部下「□が進みませんが大丈夫でしょうか?」
  • 上司「さっさとやれ(怒)」

 後日

  • 上司「□がなんで終わってないんだ(怒)」
  • 部下「△をしていたからです」
  • 上司「ふざけるな」

このように支離滅裂な事を言う上司の場合、部下はどちらを選択しても被害者です。

この状況が続くことは相当なストレスです。

家庭での具体例

家庭では良く耳にする「私と仕事どちらが大切なの?!」はわかりやすいです。

パートナーを選択した場合、仕事に支障をきたしますし、仕事を選択した場合はパートナーとの関係に支障をきたします。

このような状況は不利益しかない選択肢となります。
どちらを選択してもいい事はありません。

解決方法

会社の場合は会社を辞めたり、家庭の場合は離婚という選択ができればこのような状況にはなりません。

しかし、多くの人は我慢してストレスを抱え込んでしまいます。

そして、ダブルバインドが繰り返されるうちに自己肯定感を失っていき、次第に自己嫌悪に陥ってしまいます。

特に真面目な人は周囲からの目を気にしてしまいがちなため気を付けてください。

ダブルバインドは基本的に選択肢を選ぶだけの状態の時に発生するため、決定権を譲らない事が大切です。

上司からの指示が間違っている場合は、上司の上司に事前に確認する事が望ましいです。

これを繰り返す事で上司からの評価は下がるかもしれませんが、上司の上司からの評価は上がり社内での評価はあがります。

そして、それに反比例して上司の評価は下がります。
※社内でより上位の権限を与えられている人に提案してもダメな場合は退社する事も考慮した方が良いです。

家庭では第三者を介入させる事で解決したほうがいいです。

夫と嫁だけでなく、親や友人に同席してもらい選択肢が間違っている事を理解してもらう事が大切です。
この際のポイントとして論理的に答えを導ける人に同席してもらう事が重要です。

まとめ

基本的に論理的に考える人はダブルバインドとは縁遠い傾向があります。

そのため、感情的に動いている人は注意が必要です。

特に、自分の発言に対して責任を取らないタイプは他人を振り回してもなんとも思っていない傾向が高いので注意してください。

例えば、約束の時間を護らないタイプの人はどのような約束も護らない自分勝手な傾向を持つ人が多いです。
※「一事が万事」といわれるように、簡単な事が出来ない人は重大な事はもっとできません。

このような自分勝手な傾向がある人は責任感がなく他人への拝領を欠く傾向が強いため注意が必要です。

特に、約束を破る人は嘘をつく人も多いので言葉を鵜呑みにするのではなく、言動が一致しているのかを確認する事はとても重要です。
※表面的な取り繕われた部分を見るのではなく、しっかりと見定められるように気を付ける必要があります。

また、子育ての家庭でダブルバインドが多いと子供の成長に悪影響を与えてしまいます。

あまりにも横暴な親の育て方によって子供は学習無力感(なにをしても無駄だという気持ち)を覚えてしまうので気を付けてください。

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