オールラウンダーとは
概要
オールラウンダーを簡単に表現すると「なんでもできる多才な人」をイメージしてもらうとわかりやすいです。
一般的にオールラウンダーは多領域で有能な能力を持っていてどこでもそれなりの成果を上げられると思われている人です。
※万能選手やオールラウンドプレイヤーと呼ばれる事もあります。
そのため、自立していてなんでもそつなくこなしてしまうのが特徴だとも言えます。
しかし、スペシャリストのような突出した能力がない事が多いため、大きな事をする際にはまとめ役になる事が多いです。
オールラウンダーの具体例
オールラウンダーは多彩な才能を持つ人を指す言葉であるため、狭義の意味でつかわれる事も広義の意味でつかわれる事もあります。
- マルチタレント(どんな役でもこなせる芸能人)
アイドル・俳優・歌手・演芸・司会・声優などで幅広く活躍している人です。※なんでもできるため出演の機会が多くドラマ・映画・舞台・CM・広告・バラエティなどの多様なジャンルで活躍できる人で、近年はyoutube・Instagram・Twitterなどインターネットを使ったサービスにも活動の範囲を広げています。 - マルチプレーヤー(どのポジションにも配置できる人)
スポーツではそれぞれ適正に応じてメインのポジションがありますが、どこに充てても成果を期待できる人です。
※野球・サッカーボール・バスケットボールなどの団体競技では専門選手がいますが、それらを併用できる人です。 - 総務
会社は生産性を上げるために従業員をそれぞれの特性に合った専門性の高い部署に配属させます。
具体的には営業・技術・経理などの仕事が代表的で専門性を磨いたプロですが、総務部の仕事内容は「各部署に該当しないその他の仕事」であるため、社内のまとめ役ともいえる仕事なので業務内容も多種多様です。 - なんでもできる人
この人に言えばなんでも解決できると言うと「あの人」と思い浮かぶ人も多いと思います。
実際にその人が解決できない問題は多くの人が解決できない事で、なんでそんなにいろいろ知っているのか不思議に思ってしまう事もあります。
オールラウンダーの特徴
オールラウンダーはなんでもできるイメージがありますし、憧れる人も多いと思います。
では、実際にどのような特徴を持っている人が多いのでしょうか?
- 努力家
オールラウンダーも初めから全てできたわけではありません。
幼少期から苦手な事でも果敢にチャレンジし、努力を惜しまずに毎日コツコツと人知れず積み重ねた結果なんでもできるようになった人です。 - 行動力がある
なんでもできるようになる過程でなんでも挑戦した事がその裏付けにもなっていますが、器用貧乏タイプでも常に積極的に行動して能力を伸ばしている人は大器晩成で、いずれオールラウンダーになるはずです。 - 自己分析ができている
自分の長所や短所を把握して客観的な分析ができているため、苦手な事へのアプローチの仕方が上手く、強みを生かせるように工夫して欠点をうまく補う方法熟知をしている人が多いです。
そのため、自己コントロールが上手く自分の性格と相性が良い方法を知っています。 - 頭の回転が速い
周囲の状況を的確に理解・分析して優先順位を考えて臨機応変に対応する事ができます。
そのため、人よりも処理能力が早く効率的に行動する事ができます。
オールラウンダーのメリット・デメリット
オールラウンダーは様々な知識・経験・技術を身に着けている影響で会話の範囲も広いためコミュニケーションも上手く、基本本的な事でできない事はあまりありません。
※コミュニケーションが上手いといろいろな視点から物事を判断できるため、オールラウンダーがオールラウンダーたらしめる要因になっているのかもしれません。
そのため、社会にでても困る事もあまりないのですが、その反面スペシャリストのような特化型のスキルがないためなんでも屋さんになりやすい傾向があります。
しかし、周囲からの評価が高く信頼される傾向もありますが、なんでも簡単にそつなくこなしてしまうと時には嫉妬されてしまう事もあります。
反対に、ダニング=クルーガー効果の影響が堅調に表れやすい性質もあるので、自己評価と他者評価に溝が生まれる事も多いので注意が必要です。
オールラウンダーの能力を正当に評価できる人も限られてしまうため、ビジネスの世界では正しい評価を受けられない人も多いのが現状です。
これは「なんでもできて当たり前」という認識を持たれているため、周囲の人から努力や苦労を評価されない傾向が強い事も影響しています。
反対に、できなかった時は人一倍驚かれるので割に合わないと思う人も多いです。
まとめ
オールラウンダーは字面からもわかる通りオールラウンド(all round)で幅広く活躍できる能力を持った人で、仕事ができて趣味も充実して交友関係も広いイメージを持つ人も多いと思います。
そんな「なんでもできる人」は輝いて見え、憧れる人や「自分もなりたい」と思う人も多いと思いますが実際には影で人一倍努力をしている人が多いです。
能力が高いので基本的な作業を同じ量だけこなすならば人一倍早く終わる事も多いです。
例えば
同じ仕事を他の人が4時間かかるところを3時間で終わらせる事ができる人も多いです。
しかし、簡単そうに早く終わったしまうと周囲の人からは「さぼっている」と思われてしまう人も多いです。
そのため、ビジネスの世界では人よりも多くの仕事を抱えやすい傾向がありますが、多くの仕事をしても簡単そうに終わらせてしまうとその能力が高い事に気づいてくれる人が少ないです。
身近にいる代表的な例では会社の総務の人が近いと思います。
総務以外の人からすると「そこまで総務の仕事なの?」と思うような事をしている人も多いと思いますが、実際に総務の仕事を全て把握している他部署の人は少ないと思います。
そして、総務部長のように組織全体を総合的に判断してまとめる人はゼネラリストと呼ばれる事もあります。