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証拠金

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証拠金(しょうこきん)は信用取引を行う際に担保として預けるものです。

証拠金は先物取引やオプション取引などを行う際に必要になります。

そして、預けてある証拠金の価値に応じた取引が行えるようになります。
しかし、証拠金の維持率(証拠金と含み益、含み損の比率)が減少すると強制的に取引が行われてしまう事もあるため注意が必要です。

証拠金の役割

証拠金は信用取引を行うためには必ず必要になります。
基本的には担保という概念で多きな差異はありませんが、その仕組みを理解する事はとても重要です。

証拠金が少なくなると追証(追加保証金)を求められ、ポジションを維持するために規定の期日までに追加の資金を預ける必要があります。
また、そこから更に証拠金が減少し、証拠金維持率が一定の水準(80%~50%以が多いです)以下になると強制ロスカットをされてしまう事があります。

特に強制ロスカットは決済のタイミングがずれてしまい大きな負債を背負ってしまう可能性があるため危険です。
そのため証拠金への理解を深めてリスクに配慮した取引をおこなう必要があります。

証拠金について

証拠金は基本的には担保ですが、その詳細を表現する名詞には種類があります。

証拠金の種類
  • 有効証拠金(担保としてカウントできる証拠金)
  • 必要証拠金(ポジションを維持するために必要な最低資本)
  • 余剰証拠金(証拠金から必要証拠金を引いたのが余剰証拠金)
  • 証拠金維持率(有効証拠金と必要証拠金の割合)
計算方法

・ 有効証拠金は必要証拠金と余剰証拠金を合わせたもので
   投資資金の合計額です。
(有効証拠金 + 余剰証拠金 = 有効証拠金)

・ 証拠金維持率は有効証拠金と必要証拠金の比率で
   余剰証拠金がなくなると証拠金維持率は100%になります。
(有効証拠金 ÷ 必要証拠金 = 証拠金維持率)

証拠金維持率が一定の水準(会社によって異なります)以下に低下すると投資家を護るために強制ロスカットが行われるようにシステム化されています。
また、強制ロスカットが起きないように証拠金維持率が規定の水準(強制ロスカットよりも高い証拠金維持率の段階)以下になると追証(追加の資金を一定の期間以内に納めるように連絡がきます)が求められます。
仮に期日内に追加の証拠金を収める事ができない場合は強制的に決済されてしまうので注意が必要です。

証拠金取引の具体例

証拠金が必要になる取引には種類があります。

今回はFX(外国為替証拠金取引)トレードを参考に考えます。

FXは海外通貨と国内通貨のトレードを行い、その差額で利益を出す方法です。

しかし、FXの要となる通貨の変動は1日5%以上変わる事は稀で、多くの利益を得ようとするには多くの資金が必要になります。
そのため、レバレッジ効果を用いて大きな資本の取引を行えるようにする事が有効な方法だと考えられています。

例えば

1ドル=100円の時にドル円を10万円分交換したい場合

通常の取引では10万円用意しなくてはいけません。
しかし、証拠金取引の場合は4千円の資金で10万円の資金を動かす事ができます。
これはレバレッジによるもので

 目標金額 ÷ レバレッジの倍率 = 必要証拠金
 100,000円 ÷ 25 = 4,000円

※日本のFXのレバレッジは25倍(国内規定の上限)に設定されてる事が多いです。

このようにレバレッジ効果によって少ない資金で多くの資金を動かす事ができるようになります。

その後、1ドル=100円で10万円分の購入したドル(1,000ドル)は、為替の変動によって価値が変化します。

例えば1ドル=101円に変わった場合に1,000ドルを買い戻すと101,000円になり、1,000円の利益がでます。

この取引をレバレッジ効果を用いて行っていた場合、4,000円の資金で1,000円の利益(利益率25%)を出す事ができます。

しかし、必ず利益がでるとは限りません。

先程とは逆に1ドル=99円になってしまうと1,000円の損失となってしまいます。
つまり、1ドル=96円になると4,000円の損失となり、元金がなくなってしまいます。
※基本的には損失=元金となる前に強制ロスカットが行われることが多いです

この取引の証拠金を確認していきます。

10万円の必要証拠金は4,000円(100,000円÷25=4000)で、有効証拠金も4,000円となっています。
そのため、証拠金維持率は100%(有効証拠金4,000円÷必要証拠金4,000円=証拠金維持率100%)となっています。

この状態で円高(1ドル=100円→1ドル=99円)に推移した場合は証拠金維持率が減少(1,000円の損失となり、証拠金の維持率が75%となります)してしまいます。

この状態だと追証を求められる可能性が高く、厳しい会社の場合は強制ロスカットされる可能性もあります。

ここから更に証拠金維持率が低下(1ドル=98円になった場合は2,000円の損失となり、証拠金の維持率が50%になります)した場合はポジションをキープする事が困難だと考えられ、強制ロスカットされる可能性が高いです。

そのため、必要証拠金(元金の4,000円)のみではなく、余剰証拠金(必要証拠金を除いた資本)を確保しておくことが望ましいです。

また、証拠金維持率は購入額(必要証拠金)が増加すれば減少するため、ポジションを決める際には注意が必要です。
※証拠金維持率は常に変動しているので気を付けてください。

まとめ

証拠金を上手に使う事で所有している資産以上の資産を運用する事ができるため、多くのリターンが期待できます。

しかし、このリターンはリスクプレミアムがついた諸刃の剣で、リスクも増加している事を忘れてはいけません。

つまり、信用取引を行う際には証拠金に関する知識を正しく理解が必要になります。

仮に知識がないまま取引を行っていると大きな損失を生んでしまう可能性があるため、証拠金について正しく理解し、リスクを考えたアセットマネジメント(資産管理・運用)を行ってください。

投資は基本的には可処分所得の範囲内で行い、必ず生活防衛資金を用意してください。
追証を求められるとポジションを維持しようと必死になって、消費者金融(サラ金)でお金を借りてくる人もいますがこれは絶対にやめてください
投資で失敗して生活に苦労(借金をして投資を行い、失敗して借りたお金を失っても借金は残ります。そして、借りたお金の返済に追われて人生を棒に振ってしまう人もいます)しないように、リスク管理は過剰だと思われるくらい十分に行ってください。
投資を行う際には無理なく長く続けられる方法を選択し、得る事よりも失わない事を優先してください。

備考

信用取引は信用買い(レバレッジ)と信用売り(空売り)に分類されます。

関連記事

 レバレッジ効果
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