親和欲求(親和動機) | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

心理学

親和欲求(親和動機)

投稿日:2020年1月19日 更新日:

親和欲求(親和動機)とは

概要

親和欲求は他者と友好的になりたいと思う心理です。

人は基本的に孤独に対して強いストレスを受けてしまいます。

反対に、誰かと一緒にいる事で安心感を感じる人は多く、他者と「友好的になりたい」「仲間に入れてほしい」という気持ちを持っている人はとても多いです。
※特に仲間外れにされる事に対しては強い不安感を感じる人は多いです。

これは遺伝子に組み込まれた本能的な気持ちで、自然界で生活していた頃の人類は集団生活によって外敵から身を護っており、孤立してしまうと生存率が大きく低下してしまいました。

その頃の名残が未だに残っており、特に男性よりも女性の方が集団で生活する事が多かった(狩猟や農業などは子育てや家事よりも比較的コミュニケーションが少ない傾向があります。)ため女性の方が集団意識が強いと考えられています。

女性の多くは群れる事が目的の集団行動(コミュニケーションをすることが目的の集まり)が得意ですが、男性はこのような事が比較的苦手です。
その反面、男性の多くは目的実行のためのチームプレー(目標のために必要なコミュニケーション)は得意ですが、女性はこのような事が比較的苦手です。
※最近の若者は多忙なようで、目的がないのに集まる人は男女ともに減少しているようです。

また親和要求は常に一定ではなく、状況に応じて強くなったり弱くなったりと変動します。

この心理を恋愛に応用したのが俗に言う「つり橋効果」になります。

親和欲求が強くなる状況

  • 一人でいる時間が長い状況
  • 不安や恐怖など精神的に心細い状況
  • 失敗や困難な状況で精神的に疲弊しいる状況
  • 聴覚刺激を受けた時(特に異性の声だと影響は大きいようです)

基本的に孤独な時間が長かったり、精神的に疲れて心細い状況の時は親和欲求が強くなり誰かに側にいて欲しいと感じる傾向があります。
また「誰かの声を聴くと安心する」と感じる人も多いと思いますが、これにも親和欲求が関係しています。

親和欲求の強い人の特徴

  • 一人でいる事が嫌いです。
  • 一人でいる時間が長いです。
  • 他者から好かれたいです。
  • 交友関係を積極的に作ろうとします。
  • 人に騙されやすいです。

基本的に孤独な人は親和欲求が強くなってしまう傾向があります。
IQ(アイキュー)が高すぎるギフテッドEQ(イーキュー)が高すぎるタレンテッドは周囲と差がありすぎて浮きこぼれ(吹きこぼれ)てしまう人の中には、周囲と合わせる事に強いストレスを抱えてしまう人もいます。

アニメなどで出てくる「ヤンデレ」のようなタイプの人は「好きな人と一緒にいたい」という気持ちが極端に尖った人である可能性が高く、過去の家庭環境や成長過程に問題(親から愛されなかった・信用していた人から裏切られたなど)があった可能性が高いです。

具体例

職場などの集団生活では親和欲求が強すぎる管理者は秩序を乱す恐れが強いため危険です。

基本的に管理者は人から嫌がられる事もするのが前提の役職です。

そのため「他者から好かれたい」という意思が強すぎてしまう場合は決められた規則を捻じ曲げても自らが好かれようと行動する事があります。

つまり「無理が通れば道理引っ込む」といわれるように、不正が常態化してしまうようになるのは時間の問題です。

これは組織の寿命を短くしてしまう重大な問題で、統率の取れない組織は組織としての役割を果たせなくなってしまいます。

まとめ

親和欲求は誰にでもある気持ちですし、基本的に人は一人だけでは生きていく事は難しいため重要な欲求でもあります。
※自然界になにも持たずに一人だけ置き去りにされて1週間生活できる人はほぼ皆無と言えるほど一人で生きていく事は困難です。

多くの人(ほぼ全人類だと思います)は社会という集団の一員となって生活を送るため、誰かとコミュニケーションをとって周囲の意見と折り合いをつけて協調性をもった生活を送っています。

そのため、スーパーコネクターのように多くの人と強いコネクションがある人を見て羨ましく思う人も多いと思いますが、スーパーコネクターはとても少ないため「友達は友達が多そう」と思っても、実際にはフレンドシップパラドックス(自分は友達が少ないと錯覚するパラドックス)による誤認が大半をしめます。

また、親和欲求が強くなり(社会的に孤立したり、グループから仲間外れにされたり)すぎると「だれでもいいから仲良くしてほしい」という気持ちになります。
承認欲求も拍車をかけていると思います。

特に、現在はインターネットの普及でSNS(ソーシャルネットワークサービス)などの簡単にコミュニケーションが取れるツールが増えた事で親和欲求を満たすために携帯電話を長時間使用するスマホ依存症は社会的にも問題となり、歩きスマホやながら運転の危険性が世間でも問題視されています。
※寝る直前まで携帯電話を使って誰かと連絡を取っていると気になって睡眠に悪影響を及ぼしますし、スマフォの画面から発せられるブルーライトも安眠の妨げとなります。

また、SNSで自分をよく見せようと危険な行為を行う人も多くなりましたし、インターネットで知り合った人と実際に会って(オフ会など)犯罪に巻き込まれるケースも増えてきました。

このように悪い人が悪意を持って利用する危険性があるため、見ず知らずの人と会う時は注意が必要です。

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