サトルネガティブは質問に対してどう答えても正解になる質問の仕方です。
サトルネガティブで使うのは基本的に否定疑問文です。
これは否定疑問文に対する答えを「YES・NO」で答える事は難しいため、質問なのか否定なのかを判断する事が難しいためです。
この曖昧な表現を使う事で他者の答えを最初から知っていたように振る舞う事ができます。
そのため、答えを知らないのに必ず正解します。
具体例
例えば占い師などの使うテクニックの場合
- 占い師「あなたが買った宝くじは当たっていない?」
- お客「はい、当たりました。」
- 占い師「そうですよね。今運気が上がっていますよ。」
この場合は「1」でお客は占い師から「宝くじに当たったのではないか?」と聞かれたと考えて回答します。
- 占い師「あなたが買った宝くじは当たっていない?」
- お客「はい、外れました。」
- 占い師「そうですよね。これから運気が上がりますよ」
この場合は「1」でお客は占い師から「宝くじは当たらなかったのではないか?」と聞かれたと考えて回答します。
このように、否定疑問文を使うと真逆の回答をしても相手の答えに対して臨機応変に対応する事ができる状態となります。
簡単に例えると後出しじゃんけんです。
まとめ
サトルネガティブは異なる意味を同時に二つ持つ文章を使う事で答えを言い当てたかのように他者を認識させる手法です。
基本的に誤解が生まれやすい発言はトラブルの原因となる事が多いため、日常生活では否定疑問文は使わない傾向が強いです。
しかし、このような文章を好んで使う人もいます。
このような言葉は短期間で好感度や信頼を上げるために使われるため、営業員・占い師・詐欺師などが使うテクニックとして知られています。
そのため、否定疑問文を使っていると感じた場合は、こちらが回答する前に、相手が何を指しているのかを具体的に確認する事が大切です。
そして、このような文章をストックスピールとしていくつか用意する事で円滑なコミュニケーションに役立ちます。