愛されたい症候群 | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

心理学

愛されたい症候群

投稿日:2020年3月23日 更新日:

愛されたい症候群とは

概要

愛されたい症候群は周りの人から「愛されたい」という要求が強い状態です。

「愛されたい」と思う感情は多くの人が持っている基本的な欲求で「嫌われたくない」という気持ちからついいい人ぶってしまう事がある人も多いと思います。

しかし、愛されたい気持ちが強く出すぎてしまうと対人関係で問題がでてしまう事も多いです。

特に問題となるのは自分中心的な言動で「人の話に割って入り自分の意見を押し付けるような言動」などの自己主張が強かったり、そこまでではないものの頻度が多いと周囲から煙たがられてしまい孤立しやすくなってしまいます。

このような事をしたら「当然そうなる」と思う人は多いかもしれませんが、実際に話に割って入ってくる人は意外と多いですし、更に自分の話に強引に持っていく割合も高いです。

最も嫌われやすい話の内容として、有意義な内容ではなく自分中心の偏った感情論の場合は最も嫌煙されてしまいます。

このような人の多くは逆の立場に置かれた場合、全く異なった意見を平然と述べる傾向があります。

また、自分の能力に自信がない場合は他者の評価を下げて相対的に自分の評価をあげようとするタイプもいます。

例えば
特に話題にも上がっていないのに「他人の悪口を積極的に言う」ようなタイプの人の場合、Aさんの悪口をBさんと一緒に話をするとしたら、AさんがいないところではBさんと一緒にAさんの悪口を言っている事も珍しくはありません。

そして、このような状態が続くと「話を聞いもらえる事が少なくなる」→「積極的に自分の話をする」→「話を聞いてもらえる事が少なくなる」と悪循環に陥る傾向が多いです。

愛されたい症候群の原因

愛されたい症候群の原因の大部分は幼少期にある事が多く、強いコンプレックスを抱えていたり承認欲求が満たされないまま育ってしまう事で「愛されていない」と強く思い込んでしまう事が原因となる傾向が強いです。

幼少期からこのような影響を受けて育つと「他者に興味を無くす人」と「他者から愛されたいと思う人」に二分される事が多く、後者が愛されたい症候群になりやすいです。

そして強く「愛されたい」という気持ちがあると「実際には愛されている」のに強い不安に襲われてしまい「もっと愛されたい」と過剰な愛情を求めて悩んでしまいます。

このような心理状態になってしまう主な原因は幼少期に要因があると推測されています。

具体的には

  • 幼少期に褒められる経験が少なかった
  • 放任主義で親と話をした経験が少ない
  • 下の子の面倒をよく見ていた
  • 何事もできて当たり前の環境で育った
  • 他者から否定される事が多かった
  • 自分に自信が持てない

上記の様に原因は様々ですが、長子(両親から見て一番最初に生まれた子供)がなる傾向が強いです。
※生まれの影響を感じる人は実際に多いようで「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち」という本もベストセラーになりました。

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対処方法

過度な自己愛を辞めるためには

  • 自分を好きになる
  • 他者を好きになる
  • 助けてもらう
  • 助けてあげる
  • 他者を尊重する
  • 苦楽を共にする
  • 傾聴する
  • 明るく振る舞う
  • 束縛しない
  • 礼儀正しい
  • 見返りを求めない

このような事が有効だと考えられていますが、実際にこれを行う事は難しいです。
特に30歳を過ぎてくると社会人生活も長くなっているので今まで積み上げていたものを崩す必要がある時もでてきます。

その結果、友人が減ったりうまくコミュニケーションがいかなくなってしまう事もあるので方法については十分に注意が必要です。

まとめ

愛されたいと思う事は健全な心理的欲求があるという証拠ですが、過度な欲求は良くありません。

愛されたいと深く悩んでしまうと「愛されていないのだから生きてる意味がない」と考える人も多いようですがこの考えは根本が間違っています。

全ての人から好意を持たれる事はなく、基本的には「2割の人から好かれる」一方「2割の人からは嫌われる」てしまい残りの8割が自らの行動によって評価を変えるとされています。

また「愛されていない」というのは自分が思う他者からの評価で「自分の人生は自分のためのもの」です。

「異世界転生して主人公になりたい」と学生の頃に思う人は多いと思いますが、生まれた時から既に自分の人生の主人公なのを失念しているのだと思います。

なりたい理想があるならその理想に向かって進むしかないですし、それができなければ「異世界に転生して魔法を使いたい」と思っていても、いざ転生したら魔法もうまく使えません。

成功したいならば行動しなくてはいけませんし、行動した結果として成果がでるか失敗するかは自己責任です。
※「成功するまで挑戦すれば必ず成功する」と言われる事もありますが、先に死んでしまう事もあるため効率よく成果が出る方法は考える必要があると思います。

また、多くの人は「自分にないもの」を求める傾向がありますが、自分の長所を活かす方が幸せに過ごせると思います。
※長所は誰にでもありますがそれを自分で見極める事はとても難しいです。

そして「笑う門には福が来る」と言われるように、幸せな人の周りに人は集まりやすい傾向があります。

つまり、自分の取れる責任の範囲で好きな所で好きな事をする人生の方が楽しいと思いますし、多くの人から好かれると思います。

愛される事も大切ですが、未来の自分が笑っていられる選択をする方が私はいいと思います。
※成功した人は「その環境にいられた事が最も恵まれていた事」と思う人が多く、周囲の人に感謝している人が多いです。

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