動物園仮設は人類が高度な知的生命体によって、観察・保護されているという仮説です。
宇宙は広く、私たちの他に知的生命体がいないのは不自然(フェルミのパラドックス)です。
しかし、人類は未だに地球外の知的生命体に出会っていません。
この不可思議な状況を解決する仮説の一つとして動物園仮説があります。
動物園仮説の概要
動物園仮説では、人類は一定のエリアに閉じ込められていて、それを他の知的生命体が監視や観察、もしくは侵入してこないように隔離しているという仮説です。
地球という限られたエリアから出る事は難しく、さらにその先の宇宙を移動する事は人類にとっては大きな課題です。
これは動物園の檻のような役目をしていて、人類が外にでないように作られている可能性があります。
つまり、知的生命体は人類よりも遥かに進んだテクノロジーを使い、人類の存在を認識しているが、干渉しないようにしているというのが動物園仮説の概要になります。
動物園仮説にで推測される高度な知的生命体は複数存在し、人類のような知的生命体が成長できるように、宇宙で定められた条例のようなものがあり、地球は保護区的な扱いを受けているのかもしれません。
その場合は、高度な知的生命体は人類に対して友好的で、私たちの知能の発達を待ち遠しにしているのかもしれません。
動物園仮説に近い環境で暮らす種族
人類の中にも共存を拒む種族がいます。
その種族は北センチネル島に居住するセンチネル族で、他の種族が近づくと攻撃的な対応を取るため、センチネル族とその居住エリアは他の種族と交流することなく現在も石器時代から文明が進歩していません。
現代人のような文明の力があれば、その種族を制圧する事はもちろんできますが、それをしてしまうとセンチネル族が滅んでしまう可能性があります。
また、離島で現在まで交流を断っていたという背景から、現代人が接触することで、センチネル族にとっては未知の感染症が広まってしまい、種族が滅んでしまうリスクもあるため、接触を行う事は避けられています。
インド政府も過度な干渉はしない方針を固めていて、北センチネル島には近づかないように警告をし、インドの少数民族保護法によって北センチネル島から半径5キロメートル以内への立ち入りを禁止しています。
さらに、北センチネル島はインドの国境警備帯によって見張られています。
この見張りはセンチネル族の侵入を抑える事より、北センチネル島へ現代人が侵入する事を抑止する意味合いが強いようです。
しかし、同じような容姿をしている人類でもこのような状況で生活している種族がいます。
まとめ
人類が未だに解明できていない事はたくさんあります。
その一つがフェルミのパラドックスで、私たちよりも優れた知能を持つ高度な知的生命体が宇宙には存在する可能性が高いと考えられています。
しかし、その可能性の高さに比べ私たちが高度な知的生命体と接触ができていないの事は不可解だと考えられ、その原因の仮説として考えられているのが動物園仮説です。
現在は私たちよりも優れた知能を持つ生命体を確認する事ができていませんが、私たち人類の知能にはまだまだ伸びしろがあり、いずれは超知能をもつ存在がうまれるはずです。
その過程は明確にはなっていませんが、現在有力視されているのは人工知能(AI)技術によって技術的特異点(シンギュラリティ)を迎える事で世界が一変するという見解が強いです。
そのため、いずれは動物園仮説やフェルミのパラドックスも解決されるはずです