割賦販売は分割払いを用いた販売方法です。
割賦販売は購入金額を分割して支払うシステムで、ローン払いやリボ払いで使われているシステムです。
高額な商品を販売する際に一括で支払いを求められてしまっては販売する事が難しいです。
そのため、このような販売方法が生まれました。
割賦販売にも種類が何種類かあり
- 先払い
商品代金の支払いを先に行い、後から商品の受け渡しを行います。
(トラブルが多かったため、現在はこの方式は少ないです。) - 後払い
商品の受け渡しを先に行い、後から支払いを行います。 - 前者二つを組み合わせたもの
頭金を納めて商品の受け渡しを行い、不足分は後から支払いを行います。
基本的にはこの3種類の方法で支払い金額や支払い期間を定める事になります。
このような方法の多くは購入価格に利息が加算され、購入価格よりも合計支払い額が高くなります。
しかし、この方法を使う消費者は多いです。
具体例
住宅を購入するための費用が2,000万円かかるとします。
一括で支払う事は大変だと思います。
毎月5万円貯金しても約33年かかります。
つまり、社会人になってからお金を貯めていくと退職が見えてくる時期になってようやくたまる金額です。
そのため、一括でしか購入できない場合、住宅を購入するのは限られた一部の人になってしまいます。
そこで、近年使われる事が増加した住宅ローンのシステムが普及しました。
高額の住宅がすぐに購入できる点は大きなメリットですが、何らかの理由によって売却する場合の多くは「売却金額>ローン残高」となる可能性が高いです。
まとめ
割賦払いは未来のお金を先に使えるため、そこから得られるメリットは大きいです。
しかし、本来なら得ていないお金を使用しているのでその使い道は慎重に検討しなくてはいけません。
現在の住宅ローン金利は0.5%前後です。
2000万円の住宅を購入すると年利は10万円(概算です、プラン等によって異なります。)なので、毎月約1万円は他人のために支払う事になります。
住宅購入後に固定資産税・保健料金・修繕費用を自分で負担しなくてはいけない事に気付く人もいますし、その金額に驚く人も多いです。
住宅ローン控除などの使える制度は途中でなくなるものが多いです。
固定資産税などは支払い減額されていますが、控除が切れるとその差額も必要になってきます。
居住年数が経過すれば修繕費用も掛かる様になります。
割賦販売を利用する際には、未来のお金を使っているという認識が必要です。
当然それ相応の責任が伴ってくることを念頭にいれなければなりません。
備考
月賦は割賦払いの月単位での支払い方法を指す言葉です。