心理会計はメンタルアウカウンティングや心の会計、心の家計簿など多くの呼び方があります。
いずれもお金の使用目的や入手方法によって評価が異なる心理です。
勘定項目毎に価値が異なり、平均評価額が心の中で決まっているはずです。
この評価額はマネースクリプト (お金に対する価値観 )が異なるため人によって異なります。
そのため無駄使いしてるつもりはないのにお金が無くなるという方は、大きく予算を取っている項目が原因かもしれません。
心理会計は実験によって裏付けもされているので、合理的な見直しを行う事で余裕が生まれるはずです。
また、大きい金額を見ていると、金銭感覚は麻痺し、次第に大きく感じなくなってしまいます。
使用目的の差による具体例
勘定項目の違いをご飯代に当てはめてみました。
生活費 日常的に消費する
一食 500円
交際費 友人との付き合い
一食 1,000円
接待費 お客様をもてなす
一食 2,000円
生活費で一食500円は高いと思う方もいると思います。
接待費で一食2,000円は安く思う方もいると思います。
このように、目的によって評価額が異なります。
接待ばかりしていては当然お金もすぐなくなります。
入手方法の差による具体例
一所懸命働いて稼いだ 100万円
宝くじで当てた 100万円
このお金を実際に入手できた場合多くの人は、
労働して得たお金は大事に貯金する。
宝くじで得たお金は無駄使いしてしまう。
こういう方が多いと思います。
しかし、100万円の中には自己負担分が含まれている事を忘れてはいけません。
働いて稼いだ場合
時間を対価にお金を得ています。
100万円稼ぐ場合日当2万円としても50日働かなくてはいけません。
宝くじの場合
100万円当てるのに宝くじ3万円購入した場合
当たった100万円の利益は97万円となります。
(100万円-3万円=97万円)
50日と3万円どちらが価値がありますか?
多くの方は50日だと思います。
つまり、宝くじで当てた100万円(100万円-50日<100万円-3万円)の方が価値があるはずです。
しかし価値が逆転してしまいます。
これは努力した過程を高く評価する傾向が強いためです。
特に日本人は過程を重要視する傾向が強いので注意が必要です。