ローソク足は投資で使われている一般的な表示方法です。
ローソク足は値動きで重要な四本値(「始値」「終値」「最高値」「最安値」)が視覚的にわかる様に設計されているため、一目で需給バランスがわかります。
ロウソク足は数字のみで相場の流れを表示するよりもシンプルにまとまっているため、価格の推移が視覚的に認識しやすくなっています。
そのため、ロウソク足を見ながら「上昇傾向」や「下降傾向」などを分析していく方法もありますが、チャートだけを分析して利益を出し続ける事は難しいです。
ローソク足の基本的な見方
ローソク足の1本1本は足と呼ばれ、その表示単位が1日単位なら日足、1週間ならば週足などと呼ばれます。
ローソク足は基本的に上昇傾向を示す「陽線」と下降傾向を占めす「陰線」に分類されます。
- 陽線
価格の上昇傾向を示す
始値よりも終値の方が価格が高い - 陰線
価格の下落傾向を示す
始値よりも終値の方が価格が安い

そして、陽線や陰線が時系列順に並んでいき大きな相場の流れを視覚的にわかるように表示していきます。
※陽線と陰線の色は表示方法によって異なります。
例えば
日経の年足を確認してみると1989年の高値の前は陽線の連続で、1989年を境に陰線が多くなり下落傾向になっているのがわかると思います。

このように、ローソク足は視覚的に値動きがわかりやすくなっています。
陽線・陰線の実体とヒゲについて
陽線と陰線はその形によって多くの名称があります。

基本的には
- 大陽線・大陰線
実体部分がヒゲよりも大きいため、大陽線の場合は買いの勢い(大陰線の場合は売りの勢い)が強いのが特徴です。 - 小陽線・小陰線
実体部分がヒゲよりも小さいため、相場に迷いが生じている可能性が高いです。。 - 上影陽線
上ヒゲが長く実体部分が下に寄っているのが特徴で、陽線が高値で出ている場合(陰線が安値で出ている場合)は下落する可能性が高いと考えられています。 - 下影陽線
下ヒゲが長く実体部分が上に寄っているのが特徴で、陽線が安値で出ている場合(陰線が高値で出ている場合)は上昇する可能性が高いと考えられています。 - 十字線
始値と終値に大きな差がないため、売買が拮抗している状態です。
このような種類に分類されていますが、ローソク足は1本だけでは分析が不十分なため、その前後がどのような流れなのかを確認する事は重要です。
まとめ
ローソク足の基礎知識はチャートを見る際には必須だと言っても良いです。
基礎知識の理解度はその後の学習理解度に大きな影響を与えるため、基本を確実に覚えていく事でその後の伸びしろも大きく変化します。
特に、ローソク足の理解はテクニクカル分析を行う際に重要な知識になります。
テクニカル分析は相場の基本的な分析方法の一つであるため、多くの人が知っている知識です。
そのため、大抵の人が知っている知識を知らない事は大きなハンデとなり、損失を抱える可能性が高くなります。
しかし、テクニカル分析ではロウソク足の流れだけではなく、移動平均線(単純移動平均線)などの他の要素も含めて分析を行う事で次の傾向を予測していくため、更に深い知識を学ぶ必要があります。
また、ファンダメンタルズ分析なども学び広い知識を身に着ける事で、より安定した投資ができるようにファイナンシャルリテラシー(金融リテラシー/マネーリテラシー)を深めていきましょう。
備考
ローソク足は日本人がつくったと考えられています。
海外ではキャンドルスティックと呼ばれます。
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