バーナム効果は個人を診断する準備行動の後に、誰にでも該当する曖昧で一般的な特徴を示すことで、個人の特徴でるあると錯覚させる心理学の現象です。
占いでよく用いられ、生年月日や名前などの個人情報を聞き出す事前準備の後に大多数が該当する特徴を繰り返すことで 正答率が高いと思わせます。
外見的な情報を加味して予想する事で、さらに信憑性が高いと錯覚しやすくなります。
バーナム効果の影響が強く出る条件として下記の条件があげられます。
〇 分析結果が当事者のみに該当すると信じる。
〇 分析結果を出した評価者への信頼が高い。
〇 分析結果が前向きな内容の場合。
上記の条件を網羅したうえで、当てはまりやすい要点を抑えながら話す事で信憑性が増します。
大衆に当てはまりやすいポイント一覧
※クリックで詳細が表示されます。
一般的な方に当てはまりやすい心理
〇 自分の成長や幸せを望んでいます。
〇 他人に親切に接したいと望んでいます。
〇 苦労や悲しい経験を持っています。
〇 他者へ隠したい秘密を持っています。
〇 他人を平均的だと思いたいです。
〇 自分を特別だと思いたいです。
〇 多くの人が似たような理想像をもっています。
年齢毎の当てはまりやすい悩み
〇 10代 学校や身体や恋愛の悩み
〇 20代 恋愛や仕事の悩み
〇 30代 家庭やキャリアの悩み
〇 40代 子供や健康や貯蓄の悩み
〇 50代 健康や老後や介護の悩み
該当しやすい言葉
〇 純粋ですね。
〇 優しいですね。
〇 寂しそうですね。
〇 悩みがありそうですね。
〇 頑張っていますね。
〇 疲れていますね。
〇 気配りされていますね。
例えば上記に該当するような内容ですと
明るく務めているようですが、寂しい表情をされるときがありますよね。
悩みなら気を使わずに相談してくださいね。
お仕事も大変なのに裏でも頑張ってお疲れ気味ではありませんか?
体調も心配ですし、ゆっくり休んでくださいね。
このように大多数の方が該当する言葉でも個人に対して向ける場合にバーナム効果が発揮されます。
このため、人間関係を円滑に進めるために正しいやり方を実用できれば、恋愛などでも大きな力となってくれるはずです。
備考
バーナム効果は巧みな心理操作を使ったサーカスで有名になった世界三大サーカスの一つとされるリングリングサーカス創設者のバーナムの名前が由来とされ、アメリカの心理学者ポール・ミールによって名付けられたといわれています。
心理学者のB・Rファアラーは他人に当てはまる性格的描写を、他人に当てはまる事と考えることなく、個人について当てはまると誤認する事を発見したため、フォアラー効果とも呼ばれます。
大多数が抱える要点を熟知して相手を観察し、言い当てる手法が、コールド・リーディングという会話術といわれています。