インカムゲインとキャピタルゲインについて
概要
インカムゲインは長期的な利益、キャピタルゲインは短期的な利益です。
基本的に収益を得る方法はこの二つのどちらかに分類されます。
- インカムゲイン(Income Gain):一般的に不労所得といわれます。
- キャピタルゲイン(Capital Gain):一般的に労働収入といわれます。
インカムゲインもキャピタルゲインもその収益方法にはメリット・デメリットがあるため、状況に応じて手法を使い分ける必要があります。
理想としては、どちらも狙えるような投資は資産が増加する可能性が高くメリットが大きいです。
インカムゲイン
インカムゲインは長期的に発生する利益で、短期的な収益率が低い傾向がある反面、長期的には大きな収益を狙える傾向があります。
主な収益方法は保有している資産が生む利益で、ストック型の収益方法と呼ばれる事も多いです。
インカムゲインの一番の特徴は、資産から一定割合の利益を得る事ができる点です。
そのため、総資産を増やす事で利益が増加していくのが大きな強みとなっています。
一般的には不労所得(株式配当・不動産賃貸収入・貸付金・特許・著作権などが代表的)といわれているもの(実際に労働がないものは少なく、労働に対する生産性が非常に高いだけです)で、資産から一定割合の収益を得る事ができるため、資産が増加するほど生産性が向上していきます。
後述するキャピタルゲインよりも長期的な収益性が高いのが特徴です。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインは短期的に発生する利益で大きな利益を狙える傾向があります。
保有している資産(時間や物)を売却して生む利益で、フロー型の収益方法と呼ばれる事も多いです。
キャピタルゲインは、保有しているものを売却する事で得られる利益ですが、インカムゲインよりも短期的な収益率が高いのが特徴です。
基本的にキャピタルゲインは何回も購入と売却を繰り返して資産を膨らませていくのですが、失敗して損失を出す可能性も高いので注意が必要です。
利益がマイナスになる場合はキャピタルロスといい、キャピタルロスを最小限にするために損切がとても大切になります。
キャピタルゲインを得る方法としては会社員として労働し賃金を得たり、セドリ、FX、株式・不動産の売買益などの資産を売る事で利益を生むものが該当するため、インカムゲインよりも身近であると考えられます。
しかし、相場よりも低価格で販売する事になってしまうと利益がマイナスになってしまうため、必ずしも成功するとは限りません。
※勤労は時間を売却して利益を得る方法で、資産がないor少ない状態の人はここから始めて資産を増加させていくのが基本的な流れになります。
前述したインカムゲインよりも短期的な収益性が高いのが特徴です。
具体例
キャピタルゲイン、インカムゲインの例を下記に記載します。
元手を100万円とし、手数料や税金等は考慮しません。
インカムゲイン
- 100万円分の株(年利5%)を購入するとします。
- 1年後105万円になり、利益は5万円となります。
配当金の再投資を行うことで複利効果によって収益が増えていき、保有年数が長くなるほど収益が大きくなっていきます。
1年目 | 2年目 | 3年目 |
1,050,000円 | 1,102,500円 | 1,157,600円 |
キャピタルゲン
- 100万円分の株を購入して株価が10%上昇したときに売却します。
- 1回の取引で110万円になり、利益は10万円となります。
長期保有せず売却するため単発的な収益となります。
取引の回数を増やすことで収益性が向上します。
1回目 | 2回目 | 3回目 |
1,100,000円 | 1,210,000円 | 1,331,000円 |
まとめ
投資と聞くとインカムゲインを想像しやすいですが、インカム、キャッピタルの両方で利益が発生する資産を購入する事が理想的な投資となります。
投資を行う際に重要なのは現在と将来の資産価値差で、現在価値(PV)と将来価値(FV/ファンダメンタル・バリュー)の差が大きければ魅力的な投資先となります。
そのため、手元の資金が少ない段階の人でも資金の借入を行い、その返済利回りよりも多くの利益を発生させることで収益を増やすレバレッジ取引を行う人もいます。
しかし、資産価値の見極めは難しいため投資家のような資産価値を見極めるプロがいますし、そのプロでも見誤る事があるほど先を読むことが難しいのが投資の世界です。
また、一般的に株はギャンブルという印象が強く、キャピタルゲインのイメージが強い人も多いです。
株では銘柄選びが大事になりますが、投資家のように利益を計算し投資する価値があるかどうかの判断をすることは難しいです。
様々な資産や投資の方法がありますが、1番資産価値が高いのは自分の体(健康)と時間だと私は思います。
自己投資を行う事でその後のリターンは多く、若ければ若いほどその後の恩恵を受ける期間が長いです。
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