需給(じゅきゅう)バランスは需要と供給のバランスです。
需要は欲しい人が多ければ増加し、供給はものが多ければ増加します。
つまり、ものの量に対してそれを欲しい人のバランスが需給バランスです。
需給バランスは価格を決定する際の重要な指標です。
- 需要に対して供給量が多ければ価格が下がります。
- 供給に対して需要が多ければ価格は上がります。
具体例
商品Xを160円で欲しい人が1人います。
商品Xを130円で欲しい人が2人います。
商品Xを100円で欲しい人が3人います。
Dさんが商品Xを1個売却する場合は160円で売却できます。
しかし、商品Xを複数個売却しようとする場合(供給が多い場合)は平均売却価格は下がっていきます。
6個売却した場合は平均120円となり、1個だけ売却する時よりも安くなります。
これは供給が多くなった事によって需要が減少したため購入希望価格が安い人にも販売したためです。
このように需要と供給の量によって商品の価格が左右されるため需給バランスは難しいです。
まとめ
需要に対して供給が減少する購入価格があがります。
しかし価格が上がり過ぎると需要も減少します。
また、供給に対して需要が減少すると販売価格を下げるしかありません。
このようにものが流動するには一定の条件があります。
しかし、受給バランスがくずれる事で物の流動が減少したり、最悪止まってしまう事もあります。
この規模が大きく世界的な影響を与える事もあり、経済が衰退する事もあります。
記憶に新しいのは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって人の流れが止まる事で需給バランスが崩れ経済に深刻な影響を与えました。
また、サブプライムローンの影響で経済に大きな影響を与えたリーマンショックも需給バランスが崩れた事によって起こりました。
このように、需給バランスと経済は切り離せないものとなっています。
備考
需給バランスは重要ですが、商品を販売するためには人の心理作用も重要です。
ヴェブレン効果(ベブレン財)のような高いものに対して所有欲を刺激する心理作用やスノッブ効果希少なものほど価値が高いと認識する心理効果があります。