金利は借金に対しての追加費用です。
お金の貸し借りを行う際には、貸す側は返ってこない可能性が有る事ため、見返りがなければお金を貸すメリットがありません。
そのため、基本的にはお金を借りる際には元本に追加し金利の支払いが必要になります。
金利の計算はいくつかあり「実質年率」「アドオン金利」などがあり、同じ金利でも計算の仕方で金利の総支払い額が異なります。
具体例
元金3万円の年利12%(月1%)の計算とし、元金を月1万円ずつ返済するとします。
実質年利
支払回数 | 借入残高 | 利息 | 支払い額 |
---|---|---|---|
1回 | 30,000円 | 300円 | 10,300円 |
2回 | 20,000円 | 200円 | 10,200円 |
3回 | 10,000円 | 100円 | 10,100円 |
アドオン金利
支払回数 | 借入残高 | 利息 | 支払い額 |
---|---|---|---|
1回 | 30,000円 | 300円 | 10,300円 |
2回 | 20,000円 | 300円 | 10,300円 |
3回 | 10,000円 | 300円 | 10,300円 |
実質年利での支払い額合計は30,600円
アドオン金利での支払い額合計は30,900円
このように金利の算出方法で支払額が異なり、借入額が多ければ差も広がります。
金利の上限
貸す側は金利を多く取ればそれだけ利益がでます。
しかし、借りる側はそれでは破産してしまいます。
そのため年利の上限は法律で決まっています。
利息制限法では
- 元金が10万円未満の場合は、年利20%以下
- 元金が100万円未満の場合は、年利18%以下
- 元金が100万円以上の場合は、年利15以下
と定められているため、年間の利息には上限があります。
しかし、この上限は1年間という時間で区切られた範囲で適用となるため、合計の利息額は決まっていません。
例えば、年利10%で100万円借り、支払いを一切行わなかったとします。
1年目は元金100万円なので利息が10万円、合計返済額は110万円になります。
2年目は元金110万円なので利息が11万円、合計返済額は121万円になります。
2年間の利息は21%となりますが、法律上は問題はありません。
このように時間経過と共に、返す利息額は多くなります。
まとめ
お金を貸す側は自己破産などによって借金が返ってこない可能性もあります。
このようなリスクを抱えるので無リスク資産よりもリターンが多くなくてはお金を貸す人がいなくなってしまいます。
そのため、借りる側の返済能力が低いと認識されればリスクが向上するため、金利(リスクプレミアム)もそれに比例して上昇します。
そして、過去に金融事故の履歴がある場合などは返済能力が特に低いと認識されお金の貸し借りが行えなくなります。
しかし、貸す側も借りる人がいなければ破産してしまいます。
そのためローンやリボ払いなど割賦販売を世間に広めてきました。
備考
利息は受け取る側、利子は支払う側の用語として使われる事が多いです。
お金に対しての利子や利息は金利と呼ばれる子が多いです。