書字障害(書字表出障害/ディスグラフィア) | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

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書字障害(書字表出障害/ディスグラフィア)

投稿日:2020年4月29日 更新日:

書字障害(書字表出障害/ディスグラフィア)とは

概要

書字障害(ディスグラフィア)は字を書く事が困難な症状です。

ディスグラフィア(dysgraphia)は発達障害の一種とされていますが字を書く事が苦手な事以外は周囲と差がないため、知的レベルが劣るわけではないので幼少期に発見する事が難しいです。
※文字を欠く事が困難な症状ですが、その原因が発達性読字障害(DRD/ディスレクシア)によって文字を認識できないために書く事が出来ない可能性もあります。

学校の授業などで文字が書けない事は学習において大きなハンディとなり徐々に周囲との差に悩まされるようになるため学習障害(LD)として現れる事も多いです。

また、教師が書字障害についての知識が無い場合「努力が足りない」と認識する事が多いですが、本人は勉強を怠っているわけではなく先天的な要因として文字を書く事が困難なため周囲の数倍の努力を行っているのに理解されない生徒もいます。

このような生徒の中には「努力が足りない」と周囲から誤解される事で心を病んでしまったり、学習を放棄してしまう事があるため周囲が症状に気付いてあげる事は重要です。

症状と生じやすい課題

書字障害の大多数は文字の形を適切に認識することが困難なケースが多いと考えられています。

これは、視覚から得た情報を適切に処理するのが苦手な事が原因となるため、字を書く事が大きな課題になりやすい傾向があります。

特に、漢字のように画数が多く複雑な文字は難易度が高いと思います。

  • 字を書く速度が遅い
  • 書き順が正しくない
  • 文字が正しく書けない
    • 濁点が抜けてしまう
    • 左右反転(鏡文字)
  • 文字の大きさが定まらない
    • 気を付けても枠から大きくはみ出してしまう
  • 文字を複数書いていると行や列が斜めになる

これらの特徴は一例ですし、発育段階に応じた学習進捗度があるため過度に心配しすぎるのは良くありません。

特に、幼少期は同学年でも4月生まれと翌3月生まれでは約1年も成長に差があるため、冷静に見極める事は重要です。

まとめ

書字障害のメカニズムは解明されていませんし、確実な治療法も確率されていません。

日本では認知度が低い事もあり注目度が低いため対応が遅れているのが現状です。

書字障害の人は字を書く練習をしてもなかなか書く事ができませんが、学校の授業では文字を書く事は欠かせない要素となります。

そのため、症状の早期発見や周囲からの理解を得られる環境(認識を広めるなど)を整えられるようにする事が望ましいです。

近年ではインターネットの復旧で文字を書く機会が減っているため、以前よりも文字を書く事は減少しています。

しかし、それでもまだまだ文字を書く機会は多いため、書字障害の方はその度にストレスを感じてしまいます。

字を書く能力だけが苦手で他の知的レベルが劣るわけではないので、いかに創意工夫で文字を書く事を減らせるかが生活を豊かにできるかのポイントになると思います。

また、体の成長には個人差があるため時間経過によって解決する可能性も高いです。

しかし、気を付けなくてはいけないのは、親が過度に心配して「字を書けない」という認識を子供に植え付けてしまう事が原因となり学習の妨げとなる危険性があります。
※言霊のように子供を言葉で縛り付け、劣っているという認識を幼少期に植え付けられてしまった人(一種の洗脳のような状況になります)は成長に悪影響がでてしまう傾向があります。

備考

書字障害はディスグラフィアのほかに、書字表出障害などと呼ばれています。

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