レスポンデント条件付けは刺激に対する反応です。
レスポンデント条件付けは刺激に対しての行動で、大きく分けて「自分の意志で制御できるもの」と「自分の意志で制御できないもの」に分類され基本的に
- 「自分の意志で制御できないもの」は「先天的なもの」
- 「自分の意志で制御できるもの」は「後天的なもの」
となります。
- 先天的なもの(自分の意志では変えられない)
病気になると免疫機能が働く。
危険を避けようとする。 - 後天的なもの(自分の意志で変える事ができる)
歩き方
話し方
自分の意志で制御できない具体的な例はサブリミナル効果です。
刺激に対しての反応を自分で制御する事はできません。
特にサブリミナル効果は認知外の刺激によるものなので、なぜその行動が起きているのかを主観的に理解することが難しいです。
自分の意志で制御できる代表例はパブロフの犬です。
自分の意志で習慣づける事で制御します。
同じ行動を毎日繰り返すことで一定の反応を返す事ができるようになります。
しかし、その条件を正しく理解できる能力がなくては条件付ける事ができません。
具体例
サブリミナル効果は人が認識できない刺激を使用して行動を誘導します。
サブリミナル効果を利用した映像にサブリミナル広告があり、これは視認できない映像を用いて行動を誘導します。
動画の中に視認できない数コマを混ぜる事で認知外の広告が人の心理に影響を与えます。
19世紀半ばから広まり、サブリミナル効果を用いた映像が広告として、有効な力を持っていると認識されました。
そのため、サブリミナル効果を使う事は映像を取り扱う業界では禁止されています。
パブロフの犬は行動に対して刺激を与える事で、その刺激に対して同じ行動を行うようになる実験です。
犬に餌を与えるたびにベルを鳴らします。
これを繰り返し行う事で、ベルを鳴らすと犬が餌をもらえると認識するようになります。
これは「ベル=餌」という条件付けが行われたためです。
まとめ
サブリミナル効果の様に認知外の刺激に対しての反応はどこで刺激を受けているのか特定する事も困難で、悪用されないように禁止されています。
その一方でパブロフの犬の様に、行動を制御するために刺激を与える事は医療で重要な要素となりつつあり、神経系の病気や、精神疾患に有効とされています。
また、スポーツの世界、特に格闘技などでは特定の刺激に対して無意識レベルの反応を返す事は有効な要素となります。
このように自らの意志で制御できるようにするためには時間や訓練が必要になるものの、その有効性は広く知られています。
備考
レスポンデント条件付けは刺激に対しての行動で、パブロフ型条件付けや古典的条件付けとも呼ばれます。
それに対して、自分の意志で行動を決めていく事はオペラント条件付けと言われています。