シンデレラ症候群(シンデレラシンドローム/シンデレラコンプレックス) | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

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シンデレラ症候群(シンデレラシンドローム/シンデレラコンプレックス)

投稿日:2020年2月24日 更新日:

シンデレラ症候群(シンデレラシンドローム/シンデレラコンプレックス)とは

概要

シンデレラ症候群は”男性に高い理想を求めている女性”が持っている思想です。

童話のシンデレラが由来となっていて”実際には出会う事さえ困難な理想の相手”に巡り合い恋愛に発展する事を受け身で待ち続けている浮足立った少女のような気持ちが抜けない状態のまま大人になってしまった状態がシンデレラシンドロームです。
※童話のようなシンデレラストーリーは女性ならば誰しもが一度は夢見た事がある(憧れた事がある)と思いますし裕福な暮らしを経験してみたい貧困層にとっては普遍的な魅力を持っています。

シンデレラストーリーの大筋としては「富裕層である理想の男性と結婚して幸せに暮らす」というものですが実際に結婚後は「大きなお城でお姫様として愛されながら華やかな生活をして幸せに暮らせる」と思っている人は少ないと思います。
※童話(アニメや漫画などの二次創作も含めて)になるほど現実味がない事が多いです。

しかし、王子様とは言わないまでも「富裕層と結婚して金銭的に不自由しない日常を過ごしたい」と思う人は多いと思います。

ところがここには大きな問題があります。

女性が望む高条件の男性が実際にはほんの一握りしかいませんし想定している”一般的な男性”が実際には俗に言うハイスペ男性であるというケースも珍しくはありません。

現代日本の婚活市場では「女性余り」と言われている事実を知らない人も多いですし、知っていても「自分は特別」と思い込んで現実から目を背けてしまう人も多いです。
※マッチングアプリのような”結婚を前提としない”場面と婚活のように”結婚を前提としている”場面では全く状況が違うので注意が必要です。

基本的に女性は25歳が婚活市場のピークだと考えられているため「結婚したい」と思ったタイミングが遅いと苦戦してしまう女性が多いのが現実です。
※25歳がピークと言われるのは統計的に一番結婚しやすい年齢と分析されているからです。

具体例

結婚をする時にパートナーに求める条件は多種多様ですがシンデレラストーリーを夢見る人にとってはハイスペ男性は婚姻相手に欠かせないパートナーとなります。

そこで、パートナー探しの際に話題に上がる事が多い「年収1千万円以上の未婚男性」を理想の男性として探す場合にはまず実際に存在する可能性が極めて少ない事を知る事は重要です。

根本的な問題として年収1,000万円以上の人(未婚・既婚・結婚適齢期を問わず)は絶対数が少ない事が一番の問題点です。

引用元はこちら

その数少ない中から「未婚」の「男性」という条件を追加して絞ると1000人に1人(0.1%)程度だと考えられています。

未婚・既婚問わず年収1千万円以上の男性

  • 20代は約500人に1人(0.02%)
  • 30代は約350人に1人(0.029%)
  • 男性全体は約200人に1人(0.05%)

このような統計が出ている事から「未婚の年収1,000万円以上の男性」は絶対数が少ないにもかかわらず多くの女性はこの条件のほかにも条件を追加(学歴はMARCH卒以上、35歳以下など)して「ハイスペ」と定義しています。

そのような理想の条件を満たす人と出会うだけでも至難の業であるにも関わらず実際に結婚するとなると奇跡に近い状態になってしまいます。
※年収が高い人と出会うためにはそれ相応の場所に行かなければ会う事すら難しいです。

ちなみに、旧Twitter(ツイッター)では一時期「ネットの医者の数が実際の医者の数を超えた」という話題もありました。

ネットの世界で流れている真偽不明の情報に踊らされたり婚活の自称スペシャリストのような人の話でも都合のいいデータだけを伝えている事もあるため実際には現実的ではない事も多いので鵜呑みにすることはとても危険です。
※オフ会などをはじめ実際に顔を合わせても実際に仕事をしているのか確認する事も難しいため、事実確認の裏付けを取る事は難しい事から騙されてしまう女性は多いようです。

また、抽象的な要素の条件が多い人や、反対に理想が固まりすぎている人は結婚に苦戦する傾向が強いので注意が必要です。

そして、結婚するためにはお互いのバランスが重要になるので同程度のレベルで結婚する傾向が強いので相手に好条件を求めているだけでは成婚に至らない(一方通行になります)事が多いです。

女性は一般的には25歳が市場価値が一番高いとされているため25歳を過ぎると「若い女性」というステータスの価値が減少していくため市場価値が減少していきます。

ここで「私は特別だから」と思う人は要注意で優越の錯覚(自分は特別だと錯覚する心理)が作用しているので気を付けてください。

基本的にハイスペ男性から選ばれるためにはなにかしらの武器がなくてはライバルとは戦えませんし、男性から足切りをされないように数字として出てしまう収入はある程度は確保しておいた方が手堅いと思います。

指標として中央値(順番に並べた真ん中の人の水準)を参考にするとわかりやすいと思います。

年収金額
全体の平均436万円
全体の中央値370万円
男性全体の中央値425万円
女性全体の中央値315万円
男性20代前半の中央値298万円
女性20代前半の中央値289万円
男性20代後半の中央値342万円
女性20代後半の中央値319万円
男性30代前半の中央値390万円
女性30代前半の中央値333万円

上の表だけで考えると結婚適齢期の男性(30代前半)に年収390万円以上を求めるならば女性(30代前半)は年収333万円以上の収入がないと釣り合わない事になります。
※基本的に都内の方が給料水準が高いため、田舎に住んでいるのに全体の中央値を超える人はそのエリアではかなり優秀な人である可能性もあります。

そのため、ハイスペ男性から「足手まとい」(過度に男性依存であると思われてしまうなど)だと思われないためには収入が300万円以上はないと足切りされてしまう可能性もあるので注意が必要です。
※高い基準で相手を選別するならば高い基準で選別されるのは当然なので、300万円でも条件に一致しないと判断されてしまう可能性も否定できませんし、ハイスペ男性が気にしなくても相手の家族から反感を受けてしまう可能性もあります。

特に、隠れリッチ(隠れ金持ち)のように資産がある事を隠している人は「努力せずに他人をあてにする」ような人が嫌いで、お金に寄ってくる人が嫌いな傾向が強いため自分の身の上を隠しているという事実を忘れてはいけません。
※同じ職場の人で給料は普通でも、実際には投資や事業所得などで複数の収入がある人もいます。

私は個人的には男女平等はあまり推奨していないので男性に多く稼いでもらいたいのですが、男女雇用機会均等法が1972年に施行されてから共働きの家庭は増加傾向にあり、1990年代には片働き・共働きの家庭の水準が同程度になりました。

その後、2000年代からは片働きの家庭は減少傾向になり、多くの家庭が共働きになっています。

その結果、現代男性の8割は共働きを希望している状態になっている事実は見過ごせません。

つまり、高年収の男性と結婚して専業主婦になるのは狭き門になってしまったのが近年の日本です。

30代前半以下では年収400万円以上の男性の方が少数派なのに、条件がいい人から結婚していく事を考えると30代になって収入がそれなり(400万円以上)の水準である未婚の男性を探すのは難しくなってしまったのかもしれません。
※実際には結婚適齢期で年収400万円以上の未婚男性は十分に希少なのかもしれませんが世間とギャップがあるように感じてしまいます。

シンデレラシンドロームになりやすい人の特徴

シンデレラシンドロームになりやすい人には傾向があります。

  • 運命の相手がいると信じている
  • 理想が高い
  • 他者への依存度が高い
  • 精神的に幼い
  • 現実を直視できていない

このように、世間的に考えると常識的な事のように思うかもしれませんが、実際にシンデレラシンドロームになりやすい女性は多いです。

特に、近年はインターネットの発達によってSNS(ソーシャルネットワークサービス)では「女性」という肩書だけで男性からちやほやされやすい傾向があります。

Twitterでは同じ投稿をした男女の「イイネ」の数が何十倍も違ういう話はよく耳にする話です。
※IT系のクラスター(集まり)では、困った事を女性アカウントで聞けば教えてくれる人がたくさんいる反面、男性アカウントでは相手にされない傾向が強い事から「ネカマ(インターネット上で女性になりすます)アカウントを作る事から始めた方いい」という話(半分は冗談だと思いますが)もあるほどです。

しかし、このような前提条件の知識・経験がない人も多いため理想と現実のバランスが乖離している事で求める理想が現実に存在するのか怪しいレベルになってしまう人も多いです。

特に、若い女性は婚活の難易度がとても低いため早い時期から婚活市場でパートナーを探せば好条件の人と結婚できる可能性も高いです。
※相手を選ばなければ結婚に苦労する事は皆無と言ってもいいかもしれません。

しかし、25歳を過ぎた女性の成婚率は右肩下がりに低下していくという事実を知らないで年齢を重ねてしまい、いつまでも「自分が相手を選ぶ立場」だと思い込んでいて気がつけば誰からも選ばれない人になってしまっていたいう話も珍しくはありません。

近年は婚活市場では女性が余る時代になり、結婚相談所では30代前半の女性に紹介されるのは40代バツ有り男性がその多くをしめています。

理想を追うもの良いですが、結婚したいならば妥協点を探す事はとても大切です。
※未婚女性の中には理想を求め続けて仕事よりも婚活を優先してキャリアの形成を怠ったため、結婚適齢期を過ぎてから私生活で困窮している人も多いようです。

まとめ

恋愛はお互いにバランスの取れた関係でなくてはうまくいかない(成婚しない)事が多いです。

これは金銭面・精神面などをはじめとして様々な要素を多面的にみた総合評価が釣り合わないとお互いに惹かれないという事です。

つまり、高条件のパートナーと結ばれるためには異性からみても高条件だと思われなくてはいけません。

これを見誤ってしまうと理想の人と出会えても片思いで終わってしまいます。

なぜなら、高い理想を満たす好条件の男性は多くの人がパートナーとして選びたいと思うためライバルも多く競争倍率が高くなるからです。

ここまで理解できている人の中には磨けば輝く原石を探す(青田刈りをする)人もいます。

既に輝いているのは誰が見てもわかりますが、原石となると目利きが難しいため倍率は下がります。

しかし、磨き方を間違うと原石が輝くことができないため注意が必要です。

備考

シンデレラは世界中で多くの物語があり、和名は灰かぶりです。
概要はどの国でも共通していて、貧しい女性の内面に惹かれた王子様がその女性を迎え入れ結婚する物語です。

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