サウンドバイトとは
概要
サウンドバイトは短いフレーズで強い印象を与える言葉です。
その人の思想や考えを反映する際に効率的に情報を伝える事ができるため、選挙やビジネスで重宝されています。
特に有名なのは、アメリカ元大統領のバラク・オバマが使った「Yes we can(イエス ウィー キャン)」は海を飛び越えて日本にも伝わり、その年の流行語大賞にノミネートされるほど強力なサウンドバイトでした。
このような言葉は短時間で人の心を引き付けるために重要します。
そのため、CMのような広告では他者へ伝えるために抜粋された短い発言をチョイスしていますが、実際に狙い通りの結果を残す事はとても難しいようです。
具体例
政治家や評論家などの短時間で人の心をつかむ事が必要な人はサウンドバイトの重要性を認識していています。
そのため、活動する際にはキャッチフレーズを決めて積極的に宣伝していく傾向があります。
例えば、
- 内閣総理大臣である岸田文雄の場合
- 「所得倍増計画」「新しい資本主義」「リスキリング」など
- 「所得倍増計画」「新しい資本主義」「リスキリング」など
- 元内閣総理大臣である安倍晋三の場合
- 「日本を取り戻す」など
- 「日本を取り戻す」など
- 東京都都知事である小池百合子の場合
- 「3密」「7つの公約」など
政治家の発言はニュース・新聞・雑誌などでも取り上げられる事が多いため、見聞きした事がある人も多いと思います。
このような発言は周囲へ短時間で伝えるために重宝するため、政治家の場合は支持者を多く獲得する事へつながりやすい傾向があります。
しかし、その反面として実際に成果がでないと「言葉が軽い」「口だけ」「またか」などの不満の声が増加してしまいます。
特に、岸田文雄の場合は本人の狙いかどうかはわかりませんが「検討」というワードが頻繁に用いられたため「また検討か」「検討に検討するんですね」「検討するだけでしょ」「なにもしないってことか」などの様々な不満が噴出しました。
また、ロッキード事件以降使われるようになった政治家の常套句である「記憶にございません」は世間からの評判がとても悪いです。
サウンドバイトはメリットだけではなくデメリットも抱えているため、狙い通りに活用する事が難しいようです。
まとめ
サウンドバイトは基本的には受け手側の視点で捉えるものです。
そのため、日常的な会話でも受け手側がサウンドバイトと認識する事があります。
周囲へ良い印象を与える発言の場合はなにも問題はないのですが、ちょっとしたすれ違いから誤解のある悪い印象を与える事になってしまう事もあます。
つまり、基本的に狙って活用する事が難しいサウンドバイトの悪い効果を受けないためには、日常的に使っている言葉使いがとても重要なため普段から言葉選びには気を付ける方が良いかもしれません。
かつて芸人として大ブレイクした小島よしおの「そんなの関係ねぇ!」はユーキャン新語・流行語大賞2007に選ばれるほど強力なサウンドバイトでしたが、本人の意図とは裏腹に犯罪を助長するために使われる事件が多数起きてしまい問題となりました。
※小島よしはかつて小学校の教師になる夢を抱いていたことから、現在はyoutubeチャンネルで小学生向けに算数を教える動画を投稿しているようです。
このようにサウンドバイトは人の心を惹きつける特性があるため、流行語大賞でノミネートされる事も多いです。
逆説的に、人の心を惹きつけるのが上手な人はこのサウンドバイトを使いこなせている可能性も高いです。
同じ話をするのにも、上手な人とそうでない人の差は、順序よく話せる(論理的思考)事も重要ですが、表現方法の違い(フレーミング効果)の影響も大きいため、言葉選びは重要です。
言葉選びでサウンドバイトを取り入れる事で、心を引き付け印象に残ります。