空気感染とは
概要
空気感染は空気中を漂う病原体を吸い込む事で病気が発症してしまう事です。
空気感染は空気を感染経路とするため感染者から離れていても感染してしまう可能性があるため、感染源の特定・観戦原因の特定が難しいので対策が困難です。
空気感染で最も多いのは密閉された空間で同じ空気を共有している時なので、学校や職場などの特に人が集まりやすい環境に長時間いる場合、感染が拡大してしまう可能性が高いので定期的に換気を行うなどの対策が求められます。
空気感染の流れ
空気感染は、空気中に漂う病原体を一定量以上体内に取り込んでしまう事で感染症を引き起こすものです。
※少量なら免疫機能によって感染を食い止める事ができます。
基本的な感染の広がり方は
- 感染者が咳きやくしゃみなどをする。
- 感染者の体内から病原体が放出される。
- 病原体が空気中を漂う。
- 空気中に漂っている病原体を吸引する。
このように空気を感染経路として感染者が増加します。
そのため、有効な対策は同じ空間を共有しない事となります。
しかし、過去には病院内の空調が感染症対策に適合したものではなかった事で、隣の病室の患者から空気を伝って感染症が広まった事もありました。
※現在ではそのような事が起きないように対策されています。
空気感染の対策
空気感染の感染経路は空気です。
そのため空気の流れを意識する事が大切です。
具体的な内容としては
- 空気の流れがある所では病原体が拡散されます。
(広い範囲に病原体が拡散するため、密度が低い) - 空気の流れが悪い場所では病原体がその場に留まります。
(狭い範囲に病原体が集中するため、密度が高い) - 空気の流れによっては、病原体が溜まりやすい場所ができてしまう事もあります。
病原体の密度が高い方が感染確率は上昇します、しかし、換気を行い濃度を下げる事によって病原体を広めてしまうため、対応が難しいです。
また、空気感染は感染者がその場から離れても、病原体がその場に留まる事で、感染者から離れた場所が感染場所となる事があるため、未然に防ぐことが難しいです。
通常の感染症では感染経路を遮断する事で感染を防ぐことができますが、空気を遮断するためには感染者を別室で隔離するだけでなく、同じ空調を共有しないなどの対策も求められます。
まとめ
空気感染は空気を共有する事で感染が拡大します。
しかし、飛沫感染のようにと混同してしまう方が多いです。
空気感染は空気を感染経路とするため、空気中に存在する病原体を吸入する事で感染します。
一方、飛沫感染は感染者から咳きやくしゃみなどによって体外に放出され、それが他者の粘膜と接触する事で感染が拡大します。
そのため、感染者から一定の距離を保つことで感染リスクを大幅に下げる事ができます。
このように対策が大幅に異なるため、感染源がどのような方法で感染を広めているかは重要になります。