ソシオパスは反社会的な言動が目立つ状態です。
ソシオパスは精神疾患の一種と考えられていて、社会的な規律や他者の感情などを軽視しする事が特徴的で、環境などの後天的要因からの影響が強いようです。
そのため、共感性の欠如・不誠実・暴力的などの傾向がみられますが、ソシオパスは後天的な環境の影響が大きいため、社会生活を行う過程で軽くなる傾向があります。ソシオパスの特徴ソシオパスは社会的には問題と捉えられるような行動が多い事が特徴です。
具体的には依存症(特にアルコール依存症、薬物依存症など)や犯罪などが挙げられます。
ソシオパスの特徴
ソシオパスは過去に事故や虐待の被害などの影響(心的外傷後ストレス障害)を受けていたり、過度なストレスを抱えている事が多いです。
このような環境で過ごす時間が長かったり、強い印象が残っている場合はその影響が強くなってしまいます。
例えば虐待の被害者が成長して虐待の加害者となる主な原因は、健全な教育を受けずに育ったため、自分の教育環境と同様の環境で育ててしまいます。
そのため、虐待の加害者は過去の虐待被害者である事が多いです。
ソシオパスとサイコパス(精神病質者)の違い
ソシオパスとサイコパスはどちらも危険だと認識される事が多く、言動に現れる類似点もあります。
- 強い攻撃性
- 不誠実な言動
- 重大な規則違反
これらはソシオパスとサイコパスが共通している面です。
しかし、その要因がソシオパスとサイコパスでは大きくことなります。
ソシオパス
- 後天的な環境要因が大きい
- 感情の波が強く衝動的に行動する
- 目標がないため行動に一貫性がない
- 同じ思想の人に愛着を示す
- 自らの行動に対して強い罪悪感を示す事がある
サイコパス
- 先天的な遺伝要因が大きい
- 感情が希薄で計画的に行動する
- 目標を達成するためには手段を選ばない
- 他人の感情を利用する
- 自らの行動に対して罪悪感を示す事は稀
このように、同じ言動でもその行動原理が大きく異なっています。
まとめ
ソシオパスは後天的な環境が原因とされているため、もしも自分がソシオパスであるならば改善する事が可能です。
しかし、性格を変えるほどの環境的な要因が与えた影響は決して小さくはないので、健全な状態となるまでには相当の努力と時間が必要になります。
しかし、多くの人がソシオパス的な側面を多少は抱えているため、軽度で社会的な生活に問題を感じないならば、焦らずに徐々に改善していけば良いと思います。
幼少期にソシオパスの場合は社会生活を営む過程で改善する事も多いです。
備考
ソシオパスは反社会性パーソナリティ障害(Antisocial Personality Disorder)を略してAPDや非社会性パーソナリティ障害(Dissocial Personality Disorder)を略してDPDとも呼ばれ症状や人を示す広義の意味で使われています。
そして、ソシオパシー(社会病質者)は人を指す狭義の意味で使われる事が多いです。