心的外傷後ストレス障害(PTSD) | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

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心的外傷後ストレス障害(PTSD)

投稿日:2020年2月26日 更新日:

心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは

概要

心的外傷後ストレス障害(PTSD:Post Traumatic Stress Disorder)は強い身の危険を感じるなどを経験する事で強い負の感情が心に残り生活に支障をきたす病気です。

強烈なストレス(不安、恐怖、緊張など)は心に大きな負担を与えるため、死の危機に瀕した後などはその体験が忘れられないほど強く記憶に残ってしまい、自分の意思とは関係なくフラッシュバックして思い出されてしまう症状に悩まされてしまうなどの影響がでてしまいます。

また、睡眠中も悪夢に魘されるなどの症状がでてしまい、忘れたいのに定期的に思い出されてしまうため、通常は忘れられるはずの光景や感情が脳裏に焼き付いて忘れられなくなってしまいます。

このような状態が継続して長期間続くと日常的に不安や緊張が高まり、現実感がなくなったりうつ病などの症状が発症してしまう事もあります。

しかし、このような症状は決して珍しい症状ではなく、精神医療においては「誰にでも発症リスクのあるありふれた病気の一つである」と考えられています。

PTSDについて

PTSDの原因となる強いストレスは事故や災害をはじめ、人的な要素なども原因として考えられています。

過度のストレスを受ける事で心の傷(トラウマ)となり深層心理に刻まれてしまうと時間経過によって癒えることがなく心に残り続けてしまい、酷い場合は何度も繰り返し思い出される事で記憶が鮮明になっていく人もいます。

原因は人によってそれぞれ異なり、自然災害・火事・事故・犯罪などの突発的な要因だけではなく、機能不全家族で育った影響から児童虐待などの家庭内暴力(DV/ドメスティック・バイオレンス)の被害者となったり、それを目撃した影響で発症する事もあります。

このような恐怖体験の影響から過度な精神的ショックを受け、重症化すると精神的な苦痛だけではなく身体的な不調が現れる事もあり、次第に日常生活が困難になり食欲不振、不眠症や頭痛、めまい、鬱病(うつびょう)不安障害などを発症する人もいます。

また、心を傷つけられるだけではなく肉体にも外傷を負った場合はPTSDの発症リスクが高いと考えられています。

しかし、男性の方が日常的に危険な作業に常時す割合が多い影響か、女性の方が発症リスクが高い推定されています。

簡単にまとめると

  • 1~2か月でPTSDが改善されない場合は慢性化の危険性があります。
  • 男性よりも女性の方が発症リスクが高いです。
  • 精神・肉体の両方を同時に傷つけられる事で発症リスクが増加します。

まとめ

精神的に深い傷を負った人がPTSDを発症してしまいますが、誰でも必ずなるわけではありませんし、発症後の精神的なケアはとても大切です。

発症に個人差があるのは同じような体験をしても感じ方は人によって異なるためで、箱の中のカブトムシのように他者の思考を完全に把握する事はできないため、発症の理由を完全に理解する事は難しいためメンタル面のケアも困難です。

ケアがうまくいけば短期で改善する方もいますが、治療方法との相性が悪いと慢性化してしまう人もいます。

PTSDは誰がなってもおかしくない障害のうえいつまで続くかもわからない病気のため、実際に悩まされている人も多いですし、克服する事も難しく中には原因がわからないまま長期間悩まされている患者もいます。

PTSDを克服するためには周囲の理解と協力が大切で、多くの場合は被害者の人が安心して生活を送れる環境を整える事で徐々に改善されていく傾向あります。

しかし、周囲から協力がない環境では悪循環に陥ってしまう事も考えられます。

基本的には自力で改善するよりも医療機関への相談を検討したほうがいいです。

備考

PTSDは心的外傷後ストレス障害とも呼ばれています。

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