アンダーマイニング効果は報酬を用意する事でやる気が低下する心理です。
アンダーマイニング効果(undermining effect)は自発的な行動を行っている人に対して報酬を提示する事で、自発的行動が報酬を得るための行動へと変わってしまい、その報酬がなくなってしまう事が原因となり、やる気がなくなってしまう現象です。
ここで表現している報酬には、金銭的報酬・優遇措置・感謝などが含まれます。
具体例
ゲームを好きでやっているとします。
ここで、ゲームをするごとに100円の報酬を与えるとします。
ゲームは好きですし、報酬も得られるのは良い事と考える人も多いと思います。
しかし、これを続けるうちにゲームをすると100円もらえるという意識が定着します。
そして、ある日を境にゲームをしても100円もらう事ができなくなってしまいます。
ここで100円もらう事ができないならばゲームをしないとなってしまいます。
これは当初はゲームをすることが目的だったのですが、徐々に目的が100円もらう事にすり替わったためです。
まとめ
具体例のような報酬を与えるやり方は、報酬を与えるという前提条件が重要となります。
報酬を与え続ける事ができれば、モチベーションをキープする事ができますが、報酬がなくなればモチベーションは一気に低下してしまいます。
報酬によってモチベーションを保つ方法は会社員などに適用され、一定の仕事をこなす事で一定の報酬を与え、一定のモチベーションを保つ方法です。
しかし、人のやる気は様々な要素で構成されています。
そして、一度モチベーションが低下すると上昇させる事が難しいです。
そのため、やる気が出る要因を明確にし、どのようにしたらモチベーションを高い水準で維持できるのかを考える事が重要です。
そして、他者からモチベーションをコントロールされていない状態だと認識できる状態が良いとされています。
備考
アンダーマイニング効果はアンダーマニング効果や抑制効果と呼ばれます。
また、対義語はエンハンシング効果です。