資産三分割法は性質の異なる三種類の資産を保有する投資方法です。
三分割する事でリスクを分散させる方法です。
基本的に三種類のうちの一種類は預金とする事が多いです。
代表的な選択肢は下記になります。
投資はリスクとリターンが比例する事が多いので生活環境に応じた自分なりのバランスを見つける事も大切です。
また、三分割は値動きが異なる要素を取り入れリスクを分散するため、同じ値動きをするものを選択しても効果が薄くなってしまいます。
そのため、違う種類の投資方法を選択しましょう。
具体例
総資産1,000万円の場合
良い例
400万円 預金(円、外貨200万円ずつ)
300万円 株式(IT、ロボット、医療等)
300万円 投資信託(不動産)
悪い例
100万円 預金(米国預金)
600万円 株式(米国株)
300万円 投資信託(米国株)
良い例では資産が多様な種類に分散されて投資を行っています。
どこかで含み損が発生しても他の要素で持ち直す事ができます。
しかし、悪い例では米国の動向に強い影響を受けてしまいます。
高いリターンが望めますが、高いリスクを背負っています。
特に海外の動向については日本で情報を集める事が難しいため対応が後手になりやすいです。
預金残高も少ないため、問題が起きた時に迅速で適切な対応ができる時間的余裕がなければ、リスクを取りすぎている印象があります。
一般的には預金は最低でも生活費三か月分にするのが望ましいとされています。
しかし、高いリスクを取る場合は預金の比率を上げる事が望ましいです。
一つの籠に卵を盛るな
資産運用をする際に「一つの籠に卵を盛るな」と耳にした事がある人は多いと思います。
卵を一つの籠に盛っていると倒れた時に卵が全て割れてしまいます。
そこで卵を盛る籠を複数に分割する事で、一つの籠が倒れても一部の卵は割れないようですむように安全策を取るという事です。
治安が悪い地域や、旅行(特に海外)に行く時は何かあった時に困らないようにお財布を二つ持っていった事がある人も多いと思います。
仮に片方無くしてしまっても、もう一方が残っていればなんとかなるように保険をかけている状態です。
これは資産運用でも大切で、大きな暴落はいつ起きるのかわかりません。
そのため、いざという時のためのセーフティーラインの確保は重要です。
また、ETF(上場投資信託)のように多くの銘柄を組み合わせる事で理論上は固有リスクの大半を取り除けると考えられています。
まとめ
投資で成功するには損をしない事が大切とされています。
そのため、迷ったら投資しない事が基本です。
預金が多くて困る事は基本的にはありません。
反対に、預金が少なくて困る事はあります。
そのため、日々の生活の中から
- 収入の1/10以上は預金に回す。
- 生活費の3か月分以上の預金を保つ。
この二点を心掛ける事で生活に余裕を持てるようにしょう。
生活に余裕がなければ精神的にも余裕がなくなってしまいます。
余裕がないと不安で頭がいっぱいになってしまい、誤った判断が増え悪循環に陥ってしまう人が多いです。
基本的に下落した時に狼狽売りをしてしまう人の多くは資金的な余裕がない事で、資産の減少に耐えられない人が精神的に追い詰められてしまう事が多いです。
このような状況にならないために、資産の分布を常に確認し、自分のポートフォリオを意識した投資を心掛けましょう。
また、人は曖昧なものに対しては過大評価してしまう傾向があるため、想像と実際が異なる事が多いです、状況確認の頻度はできるだけ多くしましょう。