資本主義は営利目的の資本によって経済が動いている環境です。
資本主義は取引を行い、競争が起き、発展していくのが特徴とされています。
しかし、放任するだけで経済成長が伸び続けるわけではなく、金融危機の影響などで破綻してしまう恐れがあるため、破綻を避けるように国家が主体となり調整を行う事が重要です。
資本主義では個人的資本の影響が大きいため、貧富の差を覆す事は難しいです。
これは資本が多い方が選択肢が多く有利な傾向が強いためです。
具体例
Aさんは会社で働き、年収400万円を手にしています。
その多くは生活費でなくなります。
残ったお金は娯楽のために使います。
翌月も翌々月もこの繰り返しで資産を手にする事はありません。
(ラットレース)
Bさんは資産が1億円あるとします。
この1億円を投資して、年利4%(400万円)が不労所得として入ります。
この400万円の多く資金を再投資にまわし、残ったお金で生活をしています。
AさんもBさんも同じ収入ですが、自由に使える時間が大幅に異なります。
Aさんは一日の多くの時間を労働で過ごし、Bさんは自由に過ごせます。
まとめ
資本主義はインカムゲインで生活する事もできる環境ですが、そこまで行くには多くの時間、知識、経験が必要になります。
このため資本も重要ですが、能力(知識や経験)による差は将来に渡り大きく影響をあたえます。
海外で拡大している貧富の差ですが、日本は海外と比べ貧富の差が少ないです。
その理由として日本では国が教育を受ける環境を整備し、貧困層でも一定レベルの教育を受ける事ができる方が多いため、貧富の差が開きにくくなっている事にあります。
これは私たちの先祖が教育環境の整備を行ってくれた成果です。
海外では読み書きができない方も多い(7億人以上とされています)ため、日本よりも貧富の差が大きく、貧富の差を覆す事は日本より難しいです。