浮きこぼれは能力が高すぎて周囲となじめない人を指します。
浮きこぼれは特に学校教育で問題になる事がある現象です。
ギフテッドやタレンテッドの様に一般的な能力よりも高い能力を持つ生徒や、高い教育によって後天的に能力が高くなった人は周囲との能力差が生まれてしまい学習ペースに不満を抱く傾向が強いです。
また、ギフテッドやタレンテッドは先天的に知能が高いため、日常的な会話にも能力の差が生まれてしまい、同級生とは話がかみ合わず、孤立してしまう事も多いです。
能力的に高い反面、精神的に幼いため言動に現れやすく、同年代の周囲の子との差を埋めるのに苦労する傾向が強いです。
そのため、自身よりも年齢が上の人と話す事が多くなります。
そして、大人と会話する事が増えると同級生とは話が合わなくなっていき、さらに孤立を加速させて周囲との溝を深めてしまいます。
海外では能力が高い生徒を飛び級という形で先の学習へ進ませることで能力が高い生徒が不満を抱かないような仕組みとなっているところも多いです。
また、このような能力の高い生徒を集めた専用の教育機関もあります。
浮きこぼれの気持ち
浮きこぼれの気持ちを考えるのは自分よりも年齢が大幅に下の教育課程に混ざる事を想像していただければわかりやすいです。
中学生でしたら、小学校低学年の授業を受ける事を想像していただければわかりやすいです。
自分の学力は中学生レベルですが、周囲の学力は小学生レベルです。
先生の教える学習レベルも小学生レベルです。
ひらがなやカタカナの練習からです。
中学生レベルの生徒が小学生レベルの教育を受けても学ぶ事はありません。
そうなると授業は面白くないです。
さらに、周囲と能力が異なるため会話も理解されない事が多いです。
これは日本の教育が年齢で授業内容を統一しているためです。
まとめ
日本ではギフテッドやタレンテッドに対する認知が海外よりも遅れています。
そのため、進むべき道をサポートしてあげる事で将来大きな成果を出せる能力が埋もれてしまう環境です。
授業を聞いていないのに勉強は人一倍できる生徒を目にしたことはありませんか?
そういう生徒の多くは能力に見合った授業が提供されていない可能性が高いです。
本来ならば伸びる才能が伸び悩んでしまう事で、周囲から浮いた存在となってしまう事も珍しくありません。
才能のある方がその才能を伸ばせる環境が必要です。
そのためには理解ある方が一人でも増える事が大切です。
備考
浮きこぼれは吹きこぼれともいわれ、落ちこぼれの対義語とされています。