教師期待効果(ピグマリオン効果/ローゼンタール効果) | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

心理学

教師期待効果(ピグマリオン効果/ローゼンタール効果)

投稿日:2020年2月9日 更新日:

教師期待効果(ピグマリオン効果/ローゼンタール効果)とは

概要

教師期待効果は他者からの期待を受ける事で学業の成績が向上したり、仕事で成果が出るようになる心理行動です。

人は基本的に他者から期待されるとその期待に応じた働きを見せる傾向があります。

特に教育者(先生)が学習者(生徒)に対して期待をする際には成績の向上に影響を与える効果であると考えられています。

そして、期待している側は無意識のうちに目をかけて成長をサポートしてしまう心理がはたらくため、指導者と教え子の間には好循環なサイクルができます。

教師期待効果には他にもピブマリオン効果・ローゼンタール効果など多くの呼び方がるものの、効果の影響には賛否両論あり、複数の心理効果が左右する可能性もあるため必ずしもこの効果の通りとなるわけではないと考えられています。

具体例

「期待されている生徒Aさん」と「期待されていない生徒Bさん」の想定をします。

同じ生徒でも教師はAさんとBさんに対して接し方は異なります。

これは客観的にだけではなく主観的にも感じる事が多いと思います。

例えばAさんもBさんも同じ60点を取った場合

  • Aさん
    • 普段の点数よりも点数が低いため、教師は心配し声をかけるかもしれません。
      その理由によっては保護者の人へ連絡をするかもしれません。
  • Bさん
    • 普段の点数と大きな差はないため心配する事はないでしょう。

このような教師の取る対応の差は本人たちも自覚して異なる精神状態を生みます。

  • Aさん
    • 常に高い水準の結果を求められていて達成できなければ周囲から心配されるため勉強をしなくてはいけないと思うはずです。
  • Bさん
    • 周囲のリアクションは特にないため現状維持でいいと思うはずです。

この気持ちの違いは成績に大きな影響を与えますし、その過程の行動は誰が見ても違いがわかると思います。

  • Aさん
    • 毎日勉強をして塾にも通っている。
  • Bさん
    • テスト前だけ勉強する。
    • 基本的には多くの時間を勉強以外の時間にあてている。

このように、高い目標を達成するためには普段から行動が変わってきますし、それに対する周囲のサポート体制も変化します。

Aさんが塾に通えるのは親が学費を払っているからですし、他にも「勉強をしている時には邪魔をしない」など周囲の環境も整備されている事が多いです。

その一方で、貧困(絶対的貧困と相対的貧困)で共働きをせざるをえない家庭の一部ではヤングケアラーのように勉強は二の次になる家庭が多いです。

きょうだいの面倒や祖父母の介護をしたり家事を手伝っていたりと家庭内での役割が多い事もあります。

「塾に通い、家では勉強に集中できる家庭」と「家事や家族のケアをしなければいけない家庭」で差がでないと考えるのは少し無理があると思います。

まとめ

教師は優秀な生徒に対して期待をしているため少しでも成績が落ちるような状況が起きてしまうと気になってしまいます。

そして、優秀な生徒の能力を向上させるための講義をしやすくなってしまう傾向があります。

この傾向は指導者が想像している以上に生徒にも伝わります。
※この実験では優秀な生徒と表現していますが、大切なのは教師が指導したくなる生徒である事です。

そのため、効率よく指導してもらうには指導者のやる気を促すことが大切です。

基本的には指導される際の姿勢を良くする(受け答えをしっかりとするなど)事で指導者のやる気を助長させますし、反対に指導に対しての姿勢が不真面目な方は放任されてしまいます。

ドラマや漫画で多くある不良生徒の成績が伸びていくのは伸びしろに期待しているためです。

伸びしろが多い方が指導者もやりがいを感じます。

しかし、生徒へ指導を続けても改善の見込みがないと認識してしまうと、ピグマリオン効果の影響はなくなってしまいます。

他にも接触回数を増やす事で好感度が上がる単純接触効果(ザイオンス効果/ザイアンスの法則)のような心理を活用する事も重要です。

そして、これは教師と生徒だけではなく会社組織の上司と部下のような関係でも成り立ちます。

上司が期待している部下は裁量権も大きくなり成果も出しやすくなりますし、部下も自分の判断で行動できる範囲が広くなるとストレスも少なく効率的に活動ができるようになります。

備考

アメリカ合衆国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールが実験を行いました。
ピグマリオン効果はギリシャ神話から引用され名づけられました。

実際の実験内容

担当の教師に、ランダムに選んだ生徒の一覧という事を伏せ、これから成績の伸びる生徒のリストと教える事で、実際にその選ばれた生徒の成績は向上しました。

ピグマリオン効果の反対で、教育者が学習者に対して期待をしない事で生成の成績低下に影響を与える効果がゴーレム効果です。
しかし、この二点の因果関係はないとされています。

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