承認欲求は自分の価値を認めてもらいたい心理です。
承認欲求は大きくは「自己承認」「他者承認」の2種類に分類されます。
後者の「他者承認」は細分化され「上位承認」「対等承認」「下位承認」に分類されます。
- 自己承認(自分の理想と比べて自分を認めたい心理)
- 他者承認(他者から認めてもらいたい心理)
- 上位承認(他者よりも優位な立場であると思いたい心理)
- 対等承認(他者と同じでありたいと思う心理)
- 下位承認(他者よりも劣勢でありたい心理)
各項目の詳細
自己承認
自分の中の理想像が存在し、その理想と自分を比べた時に、自分が劣らないようにする心理状態です。
自己完結するため日常的に話題となる承認欲求とは少し離れた意味合いとなります。
他者承認
他者に認めてもらいたいという心理で、「上位承認」「対等承認」「下位承認」の三種類に分類されます。
上位承認
他者よりも上に立ちたい、支配したいという感情が強いため、自己評価が高く、自己中心的な態度を取りがちなナルシストに多く、自分の非を認めない傾向が強いです。
SNSでの評価を気にするの人が多いのがこのタイプです
ステータス意識が強く、ブランド品などを多く取り入れるなどの高級志向が強いです。
その意識が高すぎる人の中には借金や人を騙してでもステータスに固執する人もいます。
対等承認
他者との関係を平等にしたいのが特徴です。
過大評価も過小評価もされず、等身大に認識される事を望んでいます。
他者が特別扱いされている事に対しての不満を持ちやすいです。
下位承認
他人からの低評価を求めるのが特徴です。
これは責任を取りたくない事の表れで、評価が低ければ責任ある事を任されないという心理が働いています。
往々にして賢い方が多く、上手に立ち回る傾向が強いです。
他者を都合よく動かそうとするタイプもいるため注意が必要です。
まとめ
承認欲求は自分が価値のある存在だと思いたい欲求で自分に自信のない事の表れです。
そのため、育つ過程で愛情が希薄だったり、反対に過度な場合は、承認欲求が強くでる事や、反対に欲求が薄くなる事があります。
つまり、幼少期の家庭環境に問題がある場合、偏った欲求となりやすという事です。
特に家庭環境に問題がある場合、能力が正当に評価されないことが多いです。
そのため、他者欲求が満たされる事が少ない事が原因で、自身で判断する事が多くなり、自己欲求になりやすいです。
他者欲求は基準が他者であるため、自身が犠牲になりやすく、承認欲求が満たされるために多くの犠牲を払う事もあります。
備考
承認欲求は尊敬・自尊の欲求ともいいます。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローの提唱した欲求の階層説でも登場します。