収穫加速の法則は技術的革新のスピードは指数関数的な伸びを見せるという考えです。
収穫加速の法則は新しい発見や、既存の定義の証明が進む事で革新的な方法が次々と立証される事で、さらに次の革新的な方法の発見までの時間が短縮されていくという概念です。
つまり、一つの重要な発見は、次の発見の足掛かりとなる事で次第に発展速度が早くなります。
そのため、技術が発展する際には直線的な右肩上がりのグラフではなく、指数関数的な向上になると考えられています。
私たちの技術力は数世紀で大幅な急成長を遂げました。
このことから、技術的特異点(シンギュラリティ)も近いと考えられています。
収穫加速の法則の具体例
私たちが学校で習う事は基本的に過去の偉人たちが残してくれた功績のたまものです。
特に理系分野では私たちが証明する事が難しいような理論を使った学習を行います。
例えば化学式は化学反応を考える際に用いられます。
しかし、化学式を使うためにはその前提となる元素の理解から考えなくてはいけませんし、それれらを私たちが個人的に証明する事は難しいものが多いです。
これらの証明を最初から始めたら一生かけてそれだけで終わってしまいます。
しかし、私たちの祖先によってこれらの多くの部分については既に証明がされているため、それらの情報を基本として化学式を考える事ができます。
このように、私たちは何世代にもよって研究された結果を知識として使う事ができます。
そのため、技術革新は日々急成長を遂げています。
まとめ
私たちは祖先が残した過去の理論や法則などを知るだけで使う事ができます。
過去の偉人たちはその理論や法則などを証明するために膨大な時間を費やしましたが、そのおかげで私たちはそれらの証明を省くことができます。
このように過去の実績を活かす事で、新し革新的な技術の開発を行う際に大きく時間が短縮されます。
そのため、私たちはコロンブスの卵のように今まで常識だと考えられていた事を覆すような革新的な技術を発想する必要があります。
このようなコペルニクス的転回(コペ転/パラダイムシフト)的な発想は受け入れがたく、障害も多いです。
過去にも進み過ぎた研究は周囲がそれを理解できなかったり、感情的な問題によってその成果が受け入れられない事が何度もありました。
これはギフテッドのような過ぎた能力を持つ人達が浮きこぼれ(吹きこぼれ)てしまうのと同じで、社会全体にとって良い事ではありません。
私たちは自分の能力を過信せずに他者の意見を聞き入れる事は大切です。
そして、この事が理解されない場合、グレートフィルター理論で問題となる、自己破壊へつながってしまうのかもしれません。
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