単純接触効果(ザイオンス効果/ザイアンスの法則) | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

心理学

単純接触効果(ザイオンス効果/ザイアンスの法則)

投稿日:2020年1月15日 更新日:

単純接触効果(ザイオンス効果/ザイアンスの法則)とは

概要

単純接触効果は接触回数が増加するほど好感度が増加する現象です。

多くの場合、最初は特に意識していがなくても、接触回数(見たり聞いたり触れたり)が増加する事に比例して好感度が上がっていきます。

この現象は人に限らず、物でも接触する機会が多いほど好感を抱きやすいため、愛着と表現される事もあります。
※接触回数が多くなると保有効果(授かり効果)への影響も強くなります。

そのため、ビジネスでは宣伝・広報などで活用される頃が多いです。
※何度も繰り返し広告・CM(コマーシャル)を見聞きする事で好感度が上がりやすい傾向があるため、サブリミナル効果(認識できないレベルで潜在意識を刺激する事で行動に影響を与えるもの)を利用し、TVから流れる映像で行動を誘導する方法が過去に行われましたが、実際に影響がある(購買を促進するのが主な目的ですが、人の生死にかかわる可能性がある映像が危険視された事も禁止された要因の一つにあると思います)事から現在はこの方法は禁止されています。

また、恋愛でその効果を活用できれば恋を成就させるのに一役かってくれるはずです。

単純接触効果が高い条件

  • 接触回数>接触時間
     接触している時間よりも回数が多いほうが好感を持たれやすいです。
     つまり、1回で1時間会うよりも5分で12回の方が好感度が高いです。
     そのため、接触回数を稼ぎやすい挨拶はとても重要です。
  • 接触の方法は問いません。
     必ずしも会っていないと効果が発揮されないわけではありません。
     電話・メール・SNS(ソーシャルネットワークサービス)でも効果が発揮されます。
  • 印象に残ることが大切です。
     印象に残る事で実際に接触がない時間でも相手はあなたの事を考えている時間が増えるため効果が期待できます。
     良い印象が望ましいですが、嫌われない印象なら効果は十分に発揮されます。

具体的な方法

  • 基本は挨拶からです。
    短くても接触回数を増やせる一番効果的な手段です。
    ポイントは印象に残る事なので相手に聞こえないと意味がありません。
    相手から挨拶を返してもらえるような挨拶をしましょう。
    そのためには、笑顔で明るくすると良いです。
    ※笑顔が苦手な人は口角(唇の端)を上げるようにしてみてください。
  • 最初の10回は大きな分かれ目です。
    短期間で10回以上あっても好感度に大きな差はありません。
    しかし、この10回の質や間隔は重要で間隔が長すぎ・短すぎには注意が必要です。
    ※特になにかあるわけではない場合は1週間に1回程度が目安となります。
  • 接触回数を増やしてください。
    理想は毎日会う事ですが、実際にはあまり推奨できる状況は少ないと思います。
    ※無理に会う事は良くない(不信感を与えてしまい、最悪の場合はストーカーなどと誤解されてしまうので気を付けてください)ので不自然な接触は逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
    しかし、毎日会う事が難しい方もいると思います。
    その場合は電話・メール・SNSなどの間接的な接触でも大丈夫です。
  • 印象に残るものや事を提供してください。
    プレゼントなどは簡単で印象に残りやすいです。
    ※思い出す回数が多くなるものが望ましいです。
    例えば身に着けやすい相手の好みに合わせたキーホルダーなどは金額もあまり気を使わせない額の物が多いので良いと思います。
    しかし、玄関を通すのが大変なほど大きい熊のぬいぐるみをプレゼントされたら、その人は熊のぬいぐるみを見るたびにあなたの事を思い出すはずですが、よほど大きな家でない限り基本的には邪魔になってしまい「人の事を考えられない」などの印象になってしまう可能性があるためあまり推奨できません。

注意事項

単純接触効果は基本的には好感度をあげますが、元の評価が悪い場合は悪い評価が上がってしまい、より嫌われてしまうため注意が必要です。

つまり、嫌われている状態で接触を繰り返してしまうと嫌悪感が強くなり「顔すらみたくない」「言動全てが嫌い」など離婚間近の夫婦のようになってしまいます。

そのため、単純接触効果が発揮される条件として「相手に嫌われていない事」が前提条件となります。

基本的に人は視覚から得る情報が多いため初頭効果(最初の印象がしばらく続く現象)の影響が大きいので第一印象はとても大切で、ハロー効果(後光効果/ハローエラー)のような錯覚(際立った特徴から他の能力を想定しまう心理で、身だしなみが整っていないと仕事もできない印象になってしまう事が多いです。)をしてしまうため特徴的な印象がポジティブなものならば全体の印象が良くなります。
※良い印象を与えるのは難しいと感じる不慣れな人は「好感度が下がる事はしない」から始めるのが良いと思います。

特になにかを無理強い(強引に約束を取り付けるなど)をすると好感度は下がりやすいので気を付けてください。

恋愛では相手の都合を考えず無理に会おうとして失敗する人も多いとおもいますが、時には自分の気持ちを抑える事も大切です。

まとめ

人は初めて接触する際は警戒心が強いです。

単純接触効果は会う頻度を増やすことで警戒心をとき、信頼を上げていく事で成り立ちます。

特に熟知性の原則(相手を知るほど好きになる現象)によってお互いの事を深く知る事で好感度は上がりやすい傾向があり、ジョハリの窓でも知られるように円滑なコミュニケーションには自己開示がとても重要です。

そのため、知り合って間もない関係の場合は親密度に与える影響は大きい事から最初の10回程度は特に重要とされています。

また、警戒心を解く事で信頼を得るため信頼を損なうような事をしてしまうと効果の影響がなくなってしまいます。

わずかな接触時間・回数でも印象に残れば接触していない時間でも相手が考えてくれるためため接触しない間も好感度が上がります。

備考

単純接触効果はアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱したため、ザイアンス効果とも呼ばれます。

単純接触効果に近い現象で、対象を知るほど好感を持つようになる「熟知性の原則」や、肉体の距離と心の距離は比例するとする「ボッサードの法則」があります。

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