リスクアセスメントはリスクの分析を行うプロセスです。
現状問題が無い場合でも状況の変化によってトラブルが発生する可能性があります。
トラブルの発生を未然に防ぐことや、対応方法の検討、その後の影響など、リスクを多面的な視点で判断する事で、そのリスクが寛容できるレベルであるのかを判断します。
リスクアセスメントは各工程ごとに細分化し分析します。
具体例
株式投資を行う際のリスクを検討します。
1.リスクの特定
株式投資は元本が保証されていません。
2.リスクの分析
株式の下落よって元本が現象する可能性があります。
3.リスクの対応
下落が明確な場合は損切を行わなくてはいけません。
4.ドラブル後の影響
損切額が損失となります。
5.リスクレベル
元本の減少による影響が及ぼすリスクの判断を行います。
この場合のリスクレベルは株式投資を行う状況に応じて大きく変動します。
別の収入があり余剰資金で投資を行っている場合は全て失っても生活に困る事はありません。
その反面投資一本のフルインベストメントではリスクが高くなります。
投資以外の収入がない方は生活防衛資金の金額を上げる事でリスクレベルを下げる事ができます。
このようにそれぞれに適した寛容できるリスクを判断し、過度なリスクを取らないように気を付けてください。
まとめ
無リスク資産の様にリスクを考慮しない投資は収益性が低いため、リスクプレミアムを求めリスク資産を手にすることが多いと思います。
リスクとリータンを増やす際に重要になるのがリスクアセスメントです。
このリスクアセスメントが正しく行えない場合は後に大きな損失を抱える原因となります。
アセットマネジメントを行う際にはリスクアセスメントが重要となり、ポートフォリオやリスクアセスメントを考慮した投資を行う事が必要です。
代表的な資産三分割法をはじめ分散投資が有効とされています。
しかし、実際に投資を始めると損切などの撤退の判断は難しく、損失が大きくなりやすい傾向があります。
そのため、知識(リスクアセスメント)だけではなく行動(リスクマネジメント)ができるように心がけてください。
備考
リスクは悪い影響を与える事で、リスクレベルはこの影響力です。
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