ベン・フランクリン効果は心の中で均衡を保とうとする心理です。
論理的、心理的に納得できない場合、その要因を無意識で探します。
これは脳がストレスを軽減するようできているためです。
矛盾によって起こるストレスは矛盾しない要因を見つければ解決します。
具体例
好きでもない人をがんばって助ける事があります。
しかし、なぜがんばって助けたのか疑問に思う時があると思います。
その人への好感度や親密度などと助けた際の頑張りとの差が大きいほどこの疑問は大きいです。
これがストレスとなるため、助けた理由を考えます。
そこで脳は助けた要因を好きな人だから助けたとします。
助ける対象へ好意があれば助けるのは当然ですよね。
好意がない場合でも心の均衡を保つために好きになってしまいます。
助ける要因は他にもあるため、必ずしもこうなるわけではありません。
良好な人間関係のために
ベン・フランクリン効果は恋愛などの対人関係や円滑なコミュニケーションのために用いる事ができます。
何か簡単なお願いをすることで、助ける要因を探します。
無償で人を助ける要因はその人へのポジティブな感情になることが多いため、助けた人に好感を得やすいです。
ポイントなのは簡単なお願いです。
心理的負担を軽減するための作用ですので、難易度が上がりすぎると依頼自体が負担となる事もあります。
問題点
この効果の問題点は、悪いことをした時です。
いじめがわかりやすいと思います。
いじめはよくないと思いますが、いじめる原因は被害者にあるとします。
こうする事で、いじめている側は自分の行動を正当化しているため、いじめは減少せず、最悪増加します。
備考
ベン・フランクリン効果は、アメリカの政治家だったベンジャミン・フランクリンが政治活動で活用したことから、ベンジャミンフランクリン効果となり、略されて現在のベンフランクリン効果の名称で呼ばれています。