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フィルターバブル

投稿日:2022年4月3日 更新日:

フィルターバブルとは

概要

フィルターバブルは偏った情報による偏った考えを植え付けてしまう状態です。

SNS(ソーシャルネットワークサービス)のようなソーシャルメディア環境では、利用者(ユーザー)の欲しい情報が優先的に集まるように作られています。

そのため、このようなコミュニティでは批判的な意見や多様な視点での意見が表示される機会が減少してしまいます。

この状態が深刻化すると、思考や価値観にも大きな影響を与え、一種の洗脳に近い状態になってしまうため注意が必要です。

フィルターバブルについて

近年はインターネットが普及した影響によってSNSを利用するユーザーも多くなりました。

また、開発者側も流行に乗ろうとline(ライン)・Twitter(ツイッター)・Instagram(インスタグラム)・Facebook(フェイスブック)・TikTok(ティックトック)などをはじめ、多くのSNSアプリケーションが開発されています。

SNSの種類ユーザー数ユーザー層
line9,000万全世代
Twitter4,500万20代が多い
Instagram3,300万10~20代が多い
Facebook2,600万20~30代が多い
TikTok950万10~20代が多い

しかし、このようなアプリケーションではユーザーの閲覧履歴から、その人の好みの情報を選別して表示するようなアルゴリズムが導入されています。

そのため、ユーザーの趣味嗜好に合わせた情報が得やすくなるように最適化するプログラムは日々進化を続けています。

近年のSNSでは必ずと言っていいほど導入されているミュート(表示させない)やブロック(アクセス拒否)機能もユーザーが好みの情報を得やすくするために考えられた代表的なものです。

しかし、この機能が実装された事によって偏った情報が集中して表示されてしまう傾向が強くなりました。

知りたい情報が優先的に集まってくるのはとても便利なのですが、その影響で異なった価値観や多様な視点によって得られるはずの広く浅い情報に触れる事が大きく減ってしまい、深く狭い情報と向き合う時間が増えて視野が狭くなってしまう人が増えてきました。

これは一概には悪い事とは言えませんが、SNSの最大の特徴である匿名性の影響によって、本来ならば理論的に破綻している根拠のない情報を真実であるかのように広めている(悪意がない場合も多い)人が多くの人から支持されている場合もあるため、情報の信憑性を見極められるように十分な注意が必要です。

このように偏った情報が優先的に集まってきてしまうと、極所的な一部の情報が集中して深く狭い情報に包まれてしまいます。

それが正しい情報を的確に捉えられていれば、価値観や思考が世間と乖離していてもいずれは世間が追いついてきます。

しかし、信じていた情報が正しくない情報であった場合は大きなトラブルへと発展してしまう可能性があるため気を付けなければいけません。

このような世間の情報と隔離されて偏った情報が優先的に集まってしまうのがフィルターバブルと呼ばれる現象です。

フィルターバブルの危険性

テレビやネットの専門チャンネルを見ているとごく狭い分野でしか取り扱われる事がない分野でも事細かに解説されている事も多いです。

文明の発達によって情報が広く伝わるようになったので、欲しい情報を探そうとすれば家に居ながらでも多くの情報を集める事ができます。

しかし、残念ながら情報化社会の影響によって、正しいと思い込んでいる情報も増えてしまったようです。

コロナで離婚が増加したのもSNSが少なからず影響していると思います。

無意識に生きていると偏った情報が集まってくる事で偏った知識しか得る事が出来ずに世間の認識と個人の認識の間のずれが大きくなった結果である可能性もあります。

コロナ以前から「旦那が~」「嫁が~」という内容は多くありましたが、それぞれの家庭で事情は大きく異なります。

隣の芝生は青く見えると言われるように、外から見ると羨ましく思えてしまうのが人の業です。

そして、さらにその中でも尖った内容がSNSには掲載されるため、現実との乖離は進んでいきます。

インターネットの情報は事実を大きく誤認させ、その影響が現実を歪めてしまうきっかけとなっている事も多いようで、海外ではSNSの危険性が周知されて子供の教育に悪影響を与えると禁止運動が進んでいます。

フィルターバブルの具体例

フィルターバブルは日常的に起こっています。

例えば
就職すると多くの人が気になる平均年収には大きな落とし穴があります。

平均年収は約450万円と言われる事が多いですが、実際には中央値(ちょうど真ん中の人)は約400万円であるため、半分以上の人は平均年収に届いていません。

ちなみに、この平均年収は全世代の平均です。

そのため、20代の平均年収は350万円だとされていますし、約70%の人は年収400万円以下(300万円未満が約30%)なので、SNSが浸透してる若年者層で平均以上の収入を得ている人は優秀な人です。

しかし、SNSには年収400万円未満の人を見かける事はほとんどありません。

体感では「年収400万円未満<年収1,000万円以上」であるようにすら感じてしまいます。

このような現実との乖離は発信者側の「公開できるような年収ではない」と思う心理も働いていると思います。

そして、このような偏りは年収に限った話ではありません。

大きな枠で考えると有名人の情報もフィルターバブルの一種だと言えます。

会ったことがないし興味もない芸能人の情報は努力せずに知る事ができるのに、隣に住んでいる人の情報はほとんど知らないという事も多くなってきたのではないでしょうか?

自ら必要な情報を得ていかなければ、優先度の低い情報の中に優先度の高い情報が埋没してしまうのが現代社会です。

まとめ

インターネットの普及によって多くの人がスマートフォンを持つようになり、若者の大多数はSNSをやるようになりました。

その流れから、外出していると多くのお店では登録する事でポイントや割引券が配布される事も多くなっています。

昔から顧客獲得のためにポイントカードを配布していた店舗でも紙媒体から電子媒体へと切り替えを行っている店舗も増加傾向なので、お店側としてもライバル店が始めたのに手をこまねいていたら経営に悪影響を与えてしまいます。

そのため、このような電子的な機能を使って顧客に購買意欲を促進させる動きが広まるのは自然な流れで、リピーター獲得のためにITの導入に力を入れなければ経営が成り立たなくなるほど大きな影響力を持つようになったのが現状です。

環境が変化してきた事でSNSに興味がなかったユーザーでも割引券のためにSNSを始める人も増えました。

しかし、実際に始めるとエコチェンバー現象(似た価値観の人が集まって小さくて閉鎖的なコミュニティーを形成する事で、その中の共通認識が世間的な共通認識であると錯覚してしまう現象)に陥る人もいるようです。

また、このようなコミュニティを形成するきっかけになるアルゴリズム(一種のAI)はフィルターバブルを加速させてしまうため、知識がなければ望む望まないに関わらずに流れのままに世間から隔離されていってしまうので危険です。
※類は友を呼ぶと言われるように、フィルターバブルの状態では周囲も誤認したままの状態でいるため、どこからも正しい知識を得る事ができません。

そこで重要になるのは多くの情報を多面的に知る事です。

困った時は親族や友人などの昔から交流があって一定の距離がある人達の意見に耳を傾け論理的思考(ロジカルシンキング)を持つ事は重要です。

自分の信じるもの、好むものに囲まれていれば居心地はいいかもしれませんが、その状態がいつか壊れてしまうとすると、その壊れた時の状態はとても追い込まれた状態になっている可能性もあるので、普段から広い視点で物事を判断できるように気を付けるように心がけましょ。

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