ストレスは精神的・肉体的に負担となる刺激です。
心身は刺激に対して反応を返します。
この際にエネルギーを消費します。
肉体的に刺激を受けると疲労として症状が現れます。
疲労を回復するためにはエネルギーを補充するために食欲が増進されたり、肉体を休めるために睡眠欲が強くなります。
精神的な刺激も同様に精神を安定させようとします。
精神安定のためには受ける刺激を減少させるために思考を減少させ無気力感などの症状が現れます。
このようにストレスは心身共に影響を及ぼします。
このストレスが多くなりすぎると普段は自分の意思でコントロールしていない生体機能に支障が現れます。
ストレスが原因で引き起こされる主な症状
- 頭痛
- 自律神経失調症
- 高血圧
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
- 急性ストレス障害(ASD)
- 鬱病(うつびょう)
- 摂食障害
- 依存症(アルコール依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症等)
このようにストレスが原因となり様々な症状が現れます。
ストレス過多が要因の症状はストレッサー(ストレスの発生源)を無くせば症状が緩和されます。
具体例
物理的ストレス
気温が暑くなると発汗し体温を上げ過ぎないように体温を低下させるための機能が働きます。
重いものを持ち上げたり長時間にわたり体を動かす事によって筋線維は損傷し、その損傷を回復させるために筋肉痛が発生します。
このような自分の意志でコントロールできない身体的な反応はストレスを与えられたことによる生体反応です。
心理的ストレス
言動に一貫性がない人に振り回されたり、パーソナルスペースを侵食されると心理的に疲労します。
このような場合ストレッサーと関わらないようにしたり、言動を修正させるなどの対応を行いストレスを避けるように心がけたいです。
心理的ストレスは数値として表現する事が難しく、受けるストレスの大きさに個人差があります。
そのためストレス過多なのかの判断が周囲から判断する事が難しいです。
まとめ
近年は科学技術の発展によって身体的ストレスが軽減された一方で心理的ストレスが増加傾向にあります。
そのため普段から質の高い睡眠、バランスの良い食生活などを考えた生活習慣を行う事や、自身の苦手(受けやすいストレス)分野の把握などを行う事が望ましいです。
このようにストレスへの対応は大切ですが、ストレスが全くない環境は身体に悪影響を及ぼします。
筋肉に刺激を与えなかったら衰えていきます。
しかし、衰えた筋肉で衰える前と同じように動かしたら怪我をしてしまいます。
ストレスも受けなければそれに対しての反応が鈍ってしまいます。
そして反応が鈍っているのに以前の様にストレスを与えたら刺激に対しての対応が間に合いません。
そのため普段から適度なストレスに身を置き、ストレスをコントロールできるようにすることが望ましいです。
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