エンパスは感受性や共感性が強い人です。
エンパスは先天的な資質で、他者の感情に敏感で非言語表現に対する感度が高いため、言葉にしていないような情報も表情や行動から察する事ができるます。
そのため、会話をしていても他者の本音を敏感に察する事ができます。
しかし、高すぎる能力の影響によって他者の気持ちがわかりすぎて自分の主張を抑えてしまう事が多く、その結果他者に振り回されてしまうことが多いです。
また、総体的に感受性の高いエンパスですが、それぞれ得意・不得意な分野があります。
エンパスの種類
エンパスの特徴である強い感受性ですが、その感受性の方向にはいくつか種類があります。
感情を読み取る
感受性が強いと聞いて一番最初に思い浮かぶのが他者の感情に敏感である事です。
他者の感情に対して敏感である場合は嘘や偽りがわかるようです。
更にこの対象は人に限らず、動物の気持ちも敏感に察する事ができるようです。
思考を読み取る
エンパスの能力が良いと考えられる要因の一つが他者の思考を読み取る能力の高さです。
他者の考え方や思考の癖を察する能力が高いため、能力が高い人と行動するように心がける事で、自身の能力も向上しますが、能力の低い人と行動する事で自身の能力も低下させてしまうので注意が必要です。
他者と一緒に共同で活動する時にその能力が発揮されます。
身体的特徴を読み取る能力
エンパスの不思議な能力に身体的特徴を見抜く能力があります。
この能力は他者の身体的不調などがわかるようです。
そのため、本人が自覚していない病気を当てる事もあるようです。
その他の能力
エンパスの中には植物や物資などと心を通わせる人もいるという話もありますが、この領域になると真偽が不明となるので、実際のところはわかりません。
エンパスのデメリット
エンパスの能力を活かす事で、通常はわからない事もわかるようになり、世界が全く異なって見えるようになると思います。
そのため、エンパスのメリットだけを見ると魅力的な能力に映るため、憧れる人もいるかもしれません。
しかし、エンパスの能力は先天的な要因が強いため、努力しても同じ領域までたどり着く事は難しいです。
また、大きなメリットを持つエンパスですが、メリットだけではなくデメリットも多いです。
- 周囲(人や環境)の影響を受けやすい
感情を察する能力が高すぎて人よりも深く感情移入してしまうため、受ける影響が大きくなりやすいです。 - 他者の本音と言動の差に戸惑ってしまう
嘘や偽りを見抜くことが上手いため、言葉と行動の違いに戸惑ってしまう事も多いです。 - 周囲から距離を置かれる
本心を見破られる事を恐れる人や、優秀な人が嫌いな人はエンパスから距離を置く事が多いです。 - 周囲との差に悩まされる
自身の能力と他者の能力の差には大きな違いがあるため、同じ状況でも異なった答えを導きだしてしまいます。
- 気を使い過ぎて疲れやすい
他者の気持ちがわかりすぎてしまうため、どのようにして欲しいのかもわかってしまいます。
そのため、気を使いすぎる傾向があります。
このように、能力が高い事で対人関係においての課題が多くなります。
特に、嫌悪感や敵意、嘘や偽りなどを通常よりも多く認識するため精神的に疲弊してしまいますが、対人関係を円滑に進めるためにはある程度は黙認するしかありません。
しかし、知らなくてもいい事を知る事はストレスにもなり、心身共に良い影響はありません。
そのため、エンパスはコミュニケーションが少ない環境に身を置きたいと考える人が多いです。
まとめ
エンパスの資質は先天的なものです。
しかし、日本人にはエンパスが多く、その比率は5人に1人と考えられています。
通常のエンパスの場合はその場の空気を読む事が上手いため、日本人の様に雰囲気を重要視する環境では大切な能力だと考えられています。
そのため、日本の風土に適している能力のため、他国よりも比率が多くなっているのかもしれません。
しかし、エンパスの能力を持つ人の中にも特別に能力が高い人がいます。
このような人は周囲の状況を過敏に感じてしまう傾向が強いため、喜怒哀楽が激しく表現される情緒不安定な人だと周囲から思われてしまう事もあります。
エンパスでも特に能力が高すぎてしまうと周囲の人との差が広がり悩まされる事もあり、ギフテッドやタレンテッドのように浮きこぼれ(吹きこぼれ)てしまう事もあります。
特に、自身の能力に対しての自覚が少ない幼少期は、他人にも同様の能力があると考えてしまう事が多いため、周囲から差別的扱いを受ける可能性も高いので注意が必要です。
備考
エンパスはエンパシー(共感能力者)とも言われ、HSP(Highly Sensitive Person)(HSP/ハイリー・センシティブ・パーソン)とは異なり、感受性に特化して能力が高い人だと考えられています。
エンパスは他者の感情に敏感なため、サイコパス(精神病質者)の対義語と考えられています。