アダルトチルドレン(AC) | あむぶろ 学校では教えてくれない大切なこと

心理学

アダルトチルドレン(AC)

投稿日:2020年1月29日 更新日:

アダルトチルドレン(AC)とは

概要

アダルトチルドレンは実年齢よりも精神的に成熟している人です。

容姿(主に雰囲気)から推測される年齢よりも実年齢が若い(幼い)人に多く「アダルトチルドレンは大人びた子供」と表現される事もあります。

近年は雑誌やテレビでも耳にする機会が増えていますが、本来の意味とは逆に「子供のような大人」として誤解している人も多いため注意が必要です。
※アダルトチルドレンに多いヤングケアラー(日常的に家事・育児・介護をして家庭をサポートする子供)も問題視されている傾向がありメディアで取り上げられる機会も増加しています。

誤解を恐れずに表現するとアダルトチルドレンのイメージとしては「見た目は子供、頭脳は大人」の名探偵を思い浮かべていただければわかりやすいと思います。

アダルトチルドレン(AC)について

基本的にアダルトチルドレンは幼少期に機能不全家族で育った人に多い傾向があります。

機能不全家族は親が依存症アルコール依存症ギャンブル依存症薬物依存症・セックス依存症など)であったり、親からの児童虐待(身体的虐待・精神的虐待・ネグレクト・性的虐待など)を受けるような一般的には問題のある家庭環境だと判断される環境で育ったため、身体的・精神的に受けたトラウマなどの影響から酷い場合は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を持って育つ人もいます。
※両親・親族・周囲の人々との不仲なども原因となります。

このような、一般的な家庭環境だとは言えない幼少期を過ごしたアダルトチルドレンの多くは罪悪感・孤独感・自己肯定感の低さなどを抱えている事が多いため対人関係の問題や生きづらさを経験している人が多いです。
※度重なる罵詈雑言や物への加害などの言動的暴力が日常的に起きている事を想像すると「元気に明るく育つ」事が難しい事は想像でき人が多いと思います。

そのため、自尊心が低く内向的で自立意識が高い性格となるケースが多いアダルトチルドレンの周囲からの評価は同年代の人よりも「謙虚で物静かで自立しているように見える」傾向が強く、精神的成熟度と実年齢が釣り合わない(実年齢よりも精神年齢が高い)状態とみられる事が多いです。

特に同年代の人と比較した際の生活能力(家事・家計管理・書類申請など)の差から物事への関心事の質が異なり、同年代の人が机上の空論を思い描いている時でも地に足が付いた考えを持っている事が多いです。

そのため、生活に欠かせないお金に対しての考えがとてもシビアな人もいますし、お金に対しての信頼度が過度に高かったり仕事中毒(ワーカーホリック)になっている人もいます。

また、親からの過度な期待を受けたり、周囲からマスコットである事を求められて演じてきた人など、周囲からの要求に答え続けてきた人も「本来の自分は愛されず、成果のある自分が愛される対象である」と認識してしまう人も多いです。

このように要因は様々ですが、アダルトチルドレンはいずれも幼少期の家庭環境に起因する事が多いです。

そのため、アダルトチルドレンは総じて生きづらさを抱える事が多いです。

具体例

親の愛情を感じられないまま育った人は他者とのコミュニケーションを取ることが苦手になる事が多いです。

これは世間の常識と今までの環境の常識が大きく異なるため世間の水準に適応する事が難しいためです。

そのため、対人関係でのトラブルなどによって精神的に疲弊してストレスを抱える事が多いです。

最悪の場合、自らの命を絶つという選択をする人もいます。

また、虐待を受けて育った人が親になった時「子供を大切に育てたい」という思いがとても強くても親と同じ振る舞いをしてしまう事が多いです。

これは幼少期に自分が育った環境以外を知る術が少ない事が原因で、最適な接し方がわからないためです。

子供の接し方に不安を覚える人は専門の機関への相談をしてみてください。
※ここは迷ったら行動の精神が大切です。

アダルトチルドレンの特徴

基本的な特徴は

  • 自分の判断に自信を持てず賛同や許可を求める傾向があります。
  • 物事を最初から最後までやり遂げる事が苦手です。
  • 傷つきやすく孤独感を抱きやすいですが、コミュニケーションが苦手なため引きこもりがちになります。
  • 罪悪感を持ちやすく、自虐的思考や自己犠牲を選択しやすいです。
  • 心の底から楽しいと思う事がなかなかできません。
  • 真面目な傾向があります。
  • 自己肯定感が低い傾向があります。

このような特徴がありますが、アダルトチルドレンは病名や診断名などでなないことから自身が被害者であると気づいていないケースも多いです。

自尊心の低さから自分の能力を低く見積もってしまうため「私ができるならだれでもできる」という認識を持っている事も多いです。

そのため、日常生活に必要なスキルで「誰でもできて当たり前」だと思うのに「なんでこんな簡単な事もできないの?」と周囲に不満をもつ人はアダルトチルドレンである可能性が高いです。

まとめ

アダルトチルドレンは幼少期の家庭環境に大きな問題を抱えて育った人であるためアダルトチルドレンは被害者だと考えられています。

幼少期の影響は大人になっても大きく生涯に影響を与えてしまうため、大人になってからも問題を抱えやすい傾向があります。

特に自分の存在価値を低く見積もりやすいので精神的な改善や心のケアが必要です。

そのため、身近な人に抱えている問題を話す事で改善に向かう事もあります。

特に困難だと考えられているのは子供を育てる場合です。

基本的に自分が育った家庭環境を無意識に参考にして子育てをしますが、幼少期の劣悪な家庭環境を参考にしてしまうのはリスクが高いです。

しかし、他の家庭環境を事細かに知ることは難しいため自分の体感的に「これはされて嫌だった」「これは嬉しかった」という分類をして子育てをすると思いますが、その判断基準になっている家庭環境の前提条件が世間一般の前提条件と同じだとは限りません。

例えば
家に帰ると

そのため、アダルトチルドレンの自覚がなかった被害者が子供を虐待して加害者となる事も珍しくはありません。

備考

アダルトチルドレンは実年齢よりも精神的に成熟している方です。
一方で真逆な、実年齢よりも精神年齢が幼いピーターパンシンドローム(ピーターパン症候群) の患者もいます。
どちらも成長の過程に原因があるとされています。

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