超知能は驚異的な知能で、現在超知能を持つ存在はいません。
超知能は優れた知能ですが、私たちの考える優秀な人(ギフテッドのような人)を遥かに凌駕する驚異的な知能を指します。
そのため、特定の分野に特化した専門家の知能を集めても超知能に勝事はできません。
超知能の現状
超知能は人知を超えた優れた知能であるため、自然に生まれる生物の中から超知能を持つ存在は未だに生まれていません。
しかし、人類の知能は世代が進むにつれてIQ(アイキュー)が高くなる可能性があると考えられている(帝王切開や体外受精によって出生時の脳の大きさの制限がなくなる)ため、いずれ私たち人間の中から超知能を持つ存在が生まれる可能性もありますが、私たちの進化には長い時間がかかってしまいます。
(1970年代はIQ(アイキュー)測定の平均スコアが高かったのですが、現在はスコアが下がってしまいました。そのため、論理的思考(ロジカルシンキング)をする能力は低下している可能性があるというフリン効果という考え方もあります。)
そのため、超知能をもつ存在を人工的に創造しようと日々研究が進んでいます。
人工超知能(人工的に造られる超知能)は現在3つの方法によってアプローチが進んでいます。
- 機械超知能(人工知能技術によって超知能を作製する方法)
- 人の遺伝子を操作して知能を強化する方法
- 人の脳に機械を埋め込み強化する方法
特に近年は機械超知能(AI技術による超知能)が注目されています。
そして、自己学習を行う事ができる人工知能(AI)が近いうちに登場し、その後知能爆発(優れた知能が更に優れた知能を生む事)によって、超知能が造られると考えられています。
人工超知能の今後
人工超知能の作製には乗り越えなくてはいけない課題が多くあります。
そして、その技術がグレートフィルター(進化する際の大きな障害)となっている可能性も考えられているため、人工超知能は不可能な技術であると考えている人も多いです。
そのため、人類の自己破壊に繋がると警鐘を鳴らす人もいます。
しかし、技術開発は日々進んでいき、目覚ましい発展を遂げています。
現在人工知能(AI)技術が注目され、技術的特異点(シンギュラリティ)も近いと考えられていますが、この技術の雲行きが怪しくなった場合、現在私たちの倫理的思想によって研究が伸び悩んでいる遺伝子分野の研究が加速する可能性もあります。
そして、双方の技術が伸び悩んだ場合、遺伝子を操作した人類に機械を組み込むような技術が開発され知能が飛躍的に向上し、超知能を持つ生命体となる未来もあるかもしれません。
いずれにしても、現在の生活よりも遥かに高度な文明を持つ事になると考えられています。
まとめ
現在は超知能を造る事は不可能だという人も多いですが、私たちは私たちの物理的な力を超えた力を既に使って生活しています。
例えば車や電車などは、私たちの力大きく超えた力です。
これらの力を制御する技術は私たちが生み出したものです。
しかし、このような技術も最初は自転車のような簡単なものでした、しかし、年月が経過する過程で、大きく成長しました。
そして、現在私たちはパソコンのような思考の一部を機械によって強化しています。
そのため、これらの技術も時間経過とともにその能力は強化されていきます。
そして、いずれ私たちの能力を超えた能力を手にするかもしれません。
しかし、今までの物理的な力とは異なり、人工超知能は私たちよりも優れた思考ができるため、私たちの生み出した人工超知能はさらに優れた思考ができる機械を造る事ができます。
そこで起こるのが知能爆発です。
知能爆発は収穫加速の法則によって指数関数的に能力を向上させます。
その先には私たちの想像を超えた世界があるのかもしれません。
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