レミニセンス効果は情報を記憶した直後よりも一定時間たってからのほうが記憶をよく思い出せる現象です。
基本的に脳は短期記憶と長期記憶を分けて記憶します。
短期記憶
- 短期記憶は短時間(数秒~数分)の記憶とされています。
- 情報を整理しないまま乱雑に記憶します
- メモ帳をイメージしてみてください。
長期記憶
- 長期記憶は長期間(数時間~数十年)の記憶とされています。
- 要点をまとめ、整理整頓し保管します。
- ノートをイメージしてみてください。
このようにそれぞれの役割があるため、時間を空け整理し保存された長期記憶の方が鮮明に思い出せる現象(レミニセンス効果)が発生します。
具体例
お財布の中身を確認します。
硬貨の種類 | 枚数 | 金額 |
---|---|---|
1円玉 | 5枚 | 5円 |
5円玉 | 4枚 | 20円 |
10円玉 | 4枚 | 40円 |
50円玉 | 1枚 | 50円 |
合計 | 14枚 | 115円 |
内訳を1分後に覚えていられる方よりも、1時間後に覚えていられる方は少ないと思います。
しかし、この合計が115円である事を覚えている事は簡単です。
そして思い出せない内訳も忘れているのではなく、重要度が低い情報として記憶の奥深くにしまわれています。
なにかのきっかけで重要度が低かった情報が必要になった時にも思い出す事ができるのが人間の脳です。
これは情報を整理し、必要な情報を効率よく処理するための仕組みです。
まとめ
見聞きしたものは基本的には短期記憶に記憶されます。
しかし、その記憶できる情報量には限界があるため、重要な記憶は長期記憶に記憶されます。
長期記憶にシフトされた重要な記憶は要点を抑えて整理されるため、記憶が鮮明になります。
また、記憶の底に眠った思い出せない情報は、生活での優先度が低い情報のため、必要になるまでその記憶が思い出せないという事も記憶には残らない事が多いです。
このように脳を整理するために、人が寝ている時は脳の整理に時間を割いています。
そのため、良質な睡眠をとれない場合には脳の中では情報が整理されずに散らかったままとなってしまうため、作業効率が低下してしまいます。
頭をたくさん使ったら睡眠をしっかりとる事で、脳が整理され作業効率が向上します。
そのため、テスト勉強などを寝ずにやるよりも、集中して勉強を行い仮眠をとる方が効果的です。