批判的思考(クリティカルシンキング)とは
概要
批判的思考(クリティカルシンキング)は客観的に物事を判断して物事の本質を捉える能力です。
常に正しいか疑って物事の真理を確かめて本質を見極める能力です。
論理的思考のように知識から導かれた論理的な側面だけでなく、経験や他者の表情や感情などの幅広い視点で物事を分析して思考します。
何事にしたいしても「真実であるか?」という段階から見極める事で、自分の中にゆるぎなく明確な指標ができていきます。
明確な指標があれば最適解を導きやすくなります。
そのため、俗に言う哲学のような明確な指標があるとスムーズに判断ができるようになると思います。
基本的に批判的思考(クリティカルシンキング)を身に着けると危険回避能力が高くなり、詐欺や嘘などに騙される事も少なくなるためトラブルを事前に避ける事が出来ます。
具体例
投資で月利10%の高配当銘柄の宣伝があるとします。
これを元に年利を計算すると、
単利(配当を再投資しない)で年利120%(100万円投資し、一年後には240万円)
複利(配当を再投資する)で年利185%(100万円投資し、一年後には285万円)
となります。
しかし、このような広告では基本的に年利は公開しません。
なぜならば、短期的な利益しか出せない手法(年単位で利益を上げ続ける事が難しい再現性の低い手法)だからです。
仮に、月間の利益率を継続的に出し続ける事ができるならば、宣伝費用をかける必要もないです。
なぜなら、自分でその手法を使って利益を出し続ければいいので借金をしてでも投資に回しているはずです。
では、なぜ自分で投資を行わないのでしょうか?
基本的には高配当という事は損失を招く可能性も高いハイリスクハイリターンであるという大前提があります。
そして、広告費用に多額のお金を使ってまで宣伝するのはリスクに対してリターンが割に合わないと考える人が多く資金が集まっていない証拠です。
本当に確実に儲かる話ならば黙っていても勝手にお金が集まってきます。
特に「強引な勧誘」や「うますぎる話」の場合はお金を集めるのが目的(運用して利益を出すつもりはない)の可能性(詐欺グループも多いです)があるので注意が必要です。
このように騙す事が目的の場合は実際の年利(資料やサンプルの見込みが事実と乖離しているため、実際のデータと大きく乖離している事も多いです)を計算したら利益がマイナスとなる可能性もありますが、利益がマイナスならまだ良い方です。
最悪の場合は投資額だけではなく借金を背負ってしまう事もあるので気を付けてください。
まとめ
批判的思考は基本的に「論理的な矛盾」や「合理性」について考える事が多いですが、「感情的な問題」についても見逃してはいけません。
この際のポイントとしては相手の立場になって考える事が重要である事が多いです。
多くの場合、不自然さ(矛盾や合理性を欠いている)がある場合は、誰かの思惑が絡んでいる事が多いです。
そのため、特にお金が絡む場合は「誰がどのような得をするのか」を常に考えて行動する事が望ましいです。
基本的に人は経験や知識をもとに憶測で判断する事が多いため、経験則から「たぶん大丈夫」などの曖昧な状態のまま行動している事も多いはずです。
この経験則は実際に役立つことが多い優秀な能力ですが、その曖昧さは時に思わぬ落とし穴にはまることがあるため、常にそれが正しいのか疑う事は大切です。
日常生活にも違和感を感じる時があると思います。
それを解明をする事で思わぬ発見があるかもしれませんし、中にはその発見でノーベル賞や一攫千金のチャンスが訪れる可能性もあります。
※実際に小さな気づきから大きなチャンスに変えている人は多いようです。
今まで常識だと思ってた事が世間では非常識という事もあるかもしれません。
常に疑いの目を持ち、真実を見極めてください。
そして、真実を見極めるためには、幅広い知識や経験が必要になります。
そのため、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言われるように 若いうちに知識や経験を得る事でその後の将来が大きく異なるため、自公投資はとてもコスパの良い投資になります。