急性アルコール中毒は短時間に大量の飲酒を行うことで中毒症状を引き起こし、体調に悪影響を及ぼします。
アルコール中毒は血中のアルコール濃度が一気に高くなり、意識障害、血圧低下、嘔吐などの中毒症状を起こします。
特に脳に送られる血液のアルコール濃度が上昇する事は危険で死亡するリスクもあります。
急性アルコール中毒による緊急搬送の件数は増加傾向にあります。
特に20代の緊急搬送の件数は最も高いです。
急性アルコール中毒の危険性
急性アルコール中毒は短時間で大量のアルコールを飲酒することでなりますが、飲酒の限界量には個人差があります。
短時間で大量のアルコールを摂取すると、アルコールを分解するよりも体内に吸収される速度のほうが早くなってしまい血中のアルコール濃度が上昇していきます。
一般的に血中のアルコール濃度は
- 0.3%を超えると「泥酔」
- 0.4%を超えると「昏睡」
と考えられています。
昏睡状態では脳をはじめとした体の機能が正常に作用しなくなってしまい、急性アルコール中毒によって死に至る事もあります。
また、意識レベルが低下したことによって、嘔吐したものが喉につまり、窒息死のリスクや、認知機能が低下しているため転倒・転落死、溺死や、交通事故などによる事故死などの危険性も高くなります。
急性アルコール中毒の症状
急性アルコール中毒の可能性がある症状
- 吐き気・嘔吐
- 腹痛
- 多汗
- 赤面
- 瞳孔が開く
- 判断力の低下
- 感情的になる
- 多幸感
急性アルコール中毒の危険な症状
- 昏睡
- 体温の低下
- 呼吸の低下
急性アルコール中毒への対応方法
- 急性アルコール中毒はアルコールの吸収が進むと症状が悪化していきます。
危険だと感じたら救急車を必ず呼んでください。 - 急性アルコール中毒は意識レベルが低下するため事故(窒息・転落・交通事故など)のリスクが高いです。
急性アルコール中毒の疑いがある人を一人で放置しないでください。 - 嘔吐したものが喉に詰まって窒息してしまう可能性があるります。
横向きに寝かせ、気道を確保してください。
急性アルコール中毒は血中のアルコール濃度が高くなる事で起こります。
そのため、意識がある時は水を多く補給する事で、体内のアルコール濃度の上昇が抑えられます。
また、空腹時はアルコールの吸収が早いため、空腹時は特に気を付けてください。
まとめ
飲酒量が血中のアルコール濃度に及ぼす影響は個人差が大きいため、自分の適切な飲酒量を把握しておくことが大切です。
また、その日の体調によって血中のアルコール濃度の上昇に違いが起こるため、短時間で大量に飲むことは危険です。
また、急性アルコール中毒に気を付けていても、飲酒の頻度が多い場合はアルコール依存症のリスクが増加していきます。
アルコール依存症は徐々にではありますが症状が進行していき、依存症から抜け出せなくなってしまいます。
また、お酒は蓄積毒ともいわれ、摂取する量が増える事で次第に体を蝕んでいくのでお酒の飲みすぎには気を付けてください。