守銭奴について
守銭奴(しゅせんど)は貯金に対する価値観が異常に高い人です。
守銭奴はお金を守る能力が非常に高い人で、お金に強い執着心を持つため失う事に対して強い抵抗感を持っています。
そのため、損をしないようにお金を貯める事が優先順位の最上位に来ます。
その結果、倹約とは言えないような厳しい方法を取ることもあり、削れる費用は驚くほど削るため一般的な貯金とは一線を画す方法も厭わない傾向があります。
その影響で周囲からは行き過ぎた節約志向があると認識される事も多いため貪欲でケチだと思われてしまう事もあり、守銭奴が良い意味で使われることは基本的にはありません。
特徴
守銭奴は金銭欲が異常に高く貯金額を増やす事が生きがいと言っても過言ではないような人が多いです。
その主な特徴は
- 過去にお金に苦労した経験がある
- 将来に対して過度な不安がある
- 損をしたくない気持ちが強い
- お金が好き
- お金に対する依存度が高い
- 金銭ステータス(お金=人間の価値)意識が高すぎる
などの経験や心理が働く事が強いようです。
そのため常にお金を節約する方法に対するアンテナは人一倍強く常に「1円でも安い物」や「1円でも得する買い方」などを重視しています。
そのため、費用対効果(コストパーフォーマンス)は重要視しますが、デザイン制などの機能に影響がない要因によって価格が上がっている商品を購入する事は基本的にありません。
また、守銭奴はお金に対して非常にシビアな人が多く、会計などの損得勘定の能力は非常に高い傾向があります。
そのため、「無料」や「おごり」などが大好きで、頭の中での優先順位は常にお金の損得についての思考が占める割合が大きいです。
※自分で支払いを行わない、もしくは負担割合が少ない時に普段は絶対に頼まなような物を頼む傾向があります。
その影響でお金持ちとの付き合いを大切にする傾向があります。
その反面、他者に自分のお金を使う事は大嫌いで1円単位まで割り勘にして周囲がうんざりしてしまう事もあります。
しかし、この能力は経営では必須と言っていいほど重要な能力になります。
会計の仕事ではその能力が役立つ可能性が高いですが、しっかりとした人を上司につけないと丸め込まれてしまう危険性があります。
まとめ
守銭奴はあまり良い意味でつかわれる言葉ではありませんが、そのアセットマネジメント(資産管理・運用)能力は資本主義においてとても重要な能力といえます。
しかし、その能力よりも強すぎる節約志向が目立って認識されてしまいあまり良い評価につながる事は少ないです。
これはお金という数字で示される資産に対しての重要度が高いためで、貯金残高が増えていく事に喜びを感じる傾向が強い反面、数値で表せない知識や経験、人間関係などに対する重要度が低くなりがちなため人間関係でトラブルになる事もあります。
※本気で「お金があればなんでも思い通りになる」と思っている人もいるようです。
あまりにお金にシビアであるため、周囲からは「意地汚い」「恥を知らない」と思われてしまう事もしばしばありますが、守銭奴自身は他者からの評価をあまり気にしない傾向があります。
特に金銭ステータス(マネーステータス)意識が高い場合は「お金がある人が偉くお金がない人は無能」と考えている傾向があるため、自分よりも資産が少ないと思う人にどのように思われても「偉い自分が考えてる事こそ真に正しい」くらいにしか思いません。
反対に、自分よりも資産がある人は優秀であると思っているので、お金を持っている価値ある人との付き合いについては真剣に考えるようです。
貯金をすることは悪い事ではありませんがそのやり方は大切です。
反対に浪費家のように無駄使いをしすぎてしても生活に悪影響が出てしまうためバランスは大切です。
備考
「守銭奴」と「金の亡者」はどちらも似ている表現に思われるかもしれませんが、守銭奴はお金を守る人、金の亡者はお金を稼ぐ人の印象が強いです。
また、「銭ゲバ」はお金のためには何でもするような人を指す事が多いようです。