ロミオとジュリエット効果は恋愛に障害がある事で、恋愛感情が強くなる効果です。
ロミオとジュリエット効果はカリギュラ効果(禁止されると興味や関心が強くなる)の一種で、恋愛を禁止されたり、障害が多くなる事で恋愛感情が高まります。
- 遠距離恋愛
- 年の差
- 浮気や不倫
- 周囲の反対
- 同性愛
- etc
上記の様に恋愛には人それぞれ、多種多様な障害があります。
これを乗り越える事がお互いの絆を深め、親密な関係へと発展していきます。
具体例
社内恋愛禁止で相手は上司、それも一回り以上年上の既婚者だとします。
周囲に知られると反対される可能性が高いです。
そのため二人の関係は周囲に知られないような二人だけの秘密の関係となります。
その結果、秘密を共有する事でお互いに好感度があがります。
そして、仮にこの秘密の関係が周囲(社内や親族、友人など)に知られてしまい、障害が発生する事がある場合、その障害を乗る超えるために二人で協力するようになります。
乗り越える障害が多ければ多いほど、リスクが多くなります。
- 社内恋愛禁止を破り二人とも会社を退職となる可能性。
- 既婚者の相手から損害賠償請求を受ける可能性。
- 周囲の人間からの絶縁となる可能性。
このような障害を二人で協力し乗る超える過程で二人の関係はより親身になっていきます。
しかし、このような関係は二人の気持ちが昂るような環境である事を忘れてはいけません。
お互いに協力しこの関係を継続した場合「会社を辞め無職」「正妻からの損害賠償請求」「人間関係の破綻」が考えられます。
つまり、恋人以外には頼れる人もいなく、金銭面的にも追い込まれるような状況となる可能性があります。
このような状態になるとお互いの気持ちだけではどうしようもない壁がでてくることが多く。
好きだった感情が冷めていく方が多いです。
そして唯一の頼りだった恋人と別れてしまうとなにも残らなくなってしまいます。
まとめ
ロミオとジュリエット効果は恋愛における障害を乗り越える事で恋愛感情か強くなります。
その過程では、
- 一貫性の法則
気持ちに統一性を持たせたい心理 - カリギュラ効果
天邪鬼の心理 - 熟知性の原則
相手への理解が深まり好感度が上がる心理 - 損失回避性(損失回避の法則)
失う事へ恐怖を抱く心理 - 単純接触効果(ザイアンス効果)
連絡や会う回数が増える事で好感度が上がる心理 - 返報性の原理(返報性の法則)
相手がしてくれた事に対して恩返しをしたくなる心理
のような多くの心理作用が働きます。
恋は盲目と呼ばれるように、多くの心理作用が働く状況では、冷静な判断が行えなくなってしまう事が多いです。
障害を乗り越えられるパートナーを選ぶ事は大切ですが、パートナーが障害を作っている状況は長続きしない事が多いです。
人生を豊かにしてくれる素敵なパートナーと出会えるといいですね。
備考
ロミオとジュリエット効果はアメルカの心理学者リチャード・ドリスコールが提唱しました。
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