リスクオンとは
概要
リスクオンはリスクを好んで取る事です。
通常はリスクが増加する事でリターンも増加します。
つまり、リスクとリターンが比例するため、リスクを増やす事でハイリスクハイリターンとなります。
つまり、リスクオンはリターンを多く獲得したいのが主な理由となります。
金融緩和や景気回復によって景気が良くなると、経済に対する先行き明るくなる事で、投資リスクに対して楽観視する方が増加し、金融危機意識の低下が社会全体に広まります。
しかし、その反面利益も薄くなるため、リスクが高い投資を選択する方が増加します。
具体例
100株100万円のA社株があるとします。
配当金が5万円とすると配当利回りは5%となります。
景気が良くなる場合
100株で150万円となったとします。
配当金が5万円とすると配当利回りは3%となります。
景気が悪くなる場合
100株で50万円となったとします。
配当金が5万円とすると配当利回りは10%となります。
景気が良くなることで配当利回りが低下します。
景気が悪くなることで配当利回りが向上します。
景気が悪くなる場合は倒産のリスクなどが向上しているため、投資家がリスクを回避するために株が売りにだされます。
反対に景気が良くなるとリスクが現象するため、投資家が株を購入するようになります。
しかし、株価が上がれば利益率も低下します。
そのためより多くのリターンが見込める投資先を検討するようになります。
まとめ
景気が良くなると投資リスクの減少と資金の増加が起こり、不景気の時よりも投資の需要が高まります。
そのため、投資家が積極的にリスクを取るようになります。
そこで、リスクが高くリターンが多く望めるハイリスクハイリターンな投資需要も増加します。
このように経済の先行きが明るいためリスクを取る投資家が多い状態はリスクオン相場と言われ、景気が良くなっている兆候です。
このような相場ではフルインベストメントを行う方もいますが、いつ相場の下落が起こるかわかりません。
「災害は忘れたころにやってくる」と言われるように、生活防衛資金の確保は必ず行ってください。
備考
リスクオンはリスク選好やリスク志向とも呼ばれます。
リスクオンはリスクを増やす事、反対にリスクオフはリスクを減らす事です。