ピーク・エンドの法則は一連の中のピークとエンドが与える印象が全体の印象に大きな影響を与える心理です。
ピークは一番感情が揺さぶられた時で、エンドは一連の終わりです。
過去の経験を思い出す時に、一番感情が動い時の記憶とその結果(エンド)は強く残ります。
具体例
恋愛がうまくいかずに別れてしまう事を経験する方もいると思います。
デートして楽しかった・辛かった記憶(ピーク)などは思い出しやすいです。
そして、別れた時の記憶(エンド)も思い出しやすいです。
「別れるなら好きにならなければよかった。」こう思う方も多いです。
しかし、好きな人がいない人生は感情の起伏が少ないです。
楽しい、嬉しい、幸せ、このような感情を生むのは感情の起伏があるからです。
この波の頂点や終わりは印象に残りやすいです。
そのため、全体の印象を決める際には記憶に残っている部分でしか判断を行いないため、印象に残ったピークやエンド全体が判断されてしまいます。
まとめ
記憶に対してはレミニセンス効果の様に時間経過と共に情報が整理される事で鮮明になっていくものや、親近効果の様に最後に与えられる影響が大きくなる心理効果も作用しています。
いずれにしても人の記憶が残りやすいのは感情が大きく変化した時です。
それは物事の重大な決定をする時、自分にとって価値ある瞬間、辛い経験、楽しい経験、このような気持ちが強くなる時は印象に残ります。
人の気持ちは今までの経験が大きな判断材料となります。
普段1時間勉強する人が30分しか勉強をしなかったら少ないと感じますし、普段勉強をしない人が30勉強したら多いと感じます。
そして、これは辛い経験や、苦しい経験にも言えます。
辛い経験や苦しい経験をした方は些細な幸せでもそれが幸せだと気づく事ができます。
些細な事で幸せを感じられる人や、辛い事でも平気でできる人は、今までに多くの苦労ををしていた可能性が高いです。