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ソーシャルスタイル理論

投稿日:2020年3月12日 更新日:

ソーシャルスタイル理論とは

概要

ソーシャルスタイルはコミュニケーションの特性を分類する方法の一種です。

ソーシャルスタイルを知る事で自身や他者についての理解が深まり「相手の心をつかみやすくなる」「苦手な人が減る」など円滑な人間関係を構築する難易度が下がります。

ソーシャルスタイルは言動を「自己主張」と「感情表現」の項目で診断し特徴に応じた4種類に分類します。

  • ①「ドライビング(Doriving)/ドライバー(driver)」
  • ②「エクスプレッシブ(Expressve)」
  • ③「エミアブル(Amiable)」
  • ④「アナリティカル(Analytical)」

分類ができたらそれぞれの特徴の概要が見えてくるため適切な対応がつかみやすくなります。

自分の特性と他者の特性には相性もあるため、相性が良ければ特に意識しなくても良好な関係になれると思いますが、相性が悪い人との関係はそのスタイルに応じた対応をとる事でコミュニケーションに支障がなくなると考えられているため、営業・販売・コールセンターなどのサービス業をしている企業ではビジネスのために必要な教育カリキュラムとして取り入れている会社もあるほどです。

また、会社などの組織に所属している人の多くは業務内容よりも「対人関係で悩みを抱えている」という人の方が多いとも考えられているため、優秀な社員を確保したい組織では社員教育の一環として教育プログラムの研修内容の一部に導入する事もあるようです。

ソーシャルスタイルの分析方法

適性が高い特性を理解する事で他者との距離感も取りやすくなるため、お互いの適性に合った関係を保つためのヒントとして活用できます。

他者の特性を把握できれば「ほどよい距離感」を保つ事が円滑に行えるようになるのでメリットは大きいと思います。

  • ドライビング(Doriving)
    • 自己主張が強い、感情表現が強い
      • 積極的にチャレンジする意識を持っている傾向が強いです。
      • 主張が激しいものの感情で物事を判断するので、周囲を巻き込んでトラブルを起こす人も多いです。
      • 感情表現が豊かで自分の意見を大事にするため、ナルシスト傾向があるので注意してください。
  • アナリティカル(Analytical)
    • 自己主張が強い、感情表現が弱い
      • 感情表現が少ないためデータなどを分析して主張する傾向があるため、冷静に物事判断して効率的に物事を進める傾向が強いです。
      • リーダーシップがあるため経営者に多く、全体の調和を重視している傾向があります。
  • エクスプレシップ(Expressve)
    • 自己主張が弱い、感情表現が強い
      • 自分の意見を主張しないものの、感情。
      • 冷静に物事を判断し、周囲と上手に溶け込みます。
      • 周囲の状況に合わせて柔軟に対応できるため協調性が高いです。
  • エミリアブル(Amiable)
    • 自己主張が弱い、感情表現が弱い
      • 冷静に物事を判断し良く観察しています。
      • 他者へ頼る事が苦手なため、自立している人が多いです。

このような特性があるため、スタイルの特徴を理解する事で「どのように接する事が効果的であるのか」についての推測をする参考になりますし、他者を認める事ができるようにもなっていくと考えられています。

更に細かく16分割する診断方法もありますが、お互いの事を深く知らなければ細かい分類先の「どこに該当するのか」を判断する事は難しいため割愛します。

まとめ

人にはそれぞれ「良い点・悪い点」「長所や短所」があるため「能力が劣っている」という認識しか持てない場合は偏った面しか見えていないだけの可能性が高いです。

そのため、ジョハリの窓では自己開示が進む事で相手も情報を開示してくれるためお互いへの理解が深まり「嫌な事」や「好きな事」が予想しやすくなるため「どのように接したら良好な関係を築けるか」がわかりやすくなると考えられています。

また、お互いを知ると熟知性の原則(他者への理解が深まると親密度があがる心理)や類似性の法則(自分と他者の共通点を認識する事で好感を持たれやすくなる心理)も働くと考えられています。

基本的にソーシャルスタイルは4つの分類されていますが、相手に合わせて柔軟に対応を行える器用な人もいたりもするため、完全に「これ」と特定してコミュニケーションを取る事は良くありません。

特に、臨機応変にTPO(時と場合に応じた適切な振る舞い)ができる人は本心を隠している事もあるため大きな枠組みとして参考にする程度にとどめておくのがお勧めです。

組織や集団のように人が集まる所では「だれかがまとめる必要がある」と思いますが、メンバーの長所や短所を活かしたり補ったりしてパフォーマンスを上げるためには、個人の特性を知る事は重要です。

備考

ソーシャルスタイル理論は1968年にアメリカの産業心理学者デイビット・メリルが提唱しました。

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