ウィンザー効果とは
概要
ウィンザー効果は直接的な意見よりも第三者から間接的に聞いたほうが信憑性、信頼性が高まる心理効果です。
基本的に人は自分に都合がいいように話を展開する傾向があります。
そのため、信ぴょう性のある情報が欲しい時は当事者以外の第三者から得られる情報の方が信頼できる傾向があります。
具体的には、初めて行く飲食店の場合は口コミなどの評判を調べてから実際に行くかどうかを判断する人が多いと思いますし、実際に評価がとても悪いと行くのを躊躇う・諦める人は多いと思います。
このように、多くの人は情報を収集する時に利害関係のない発信源からの情報を信用できる情報だと考える心理傾向があります。
そのため、第三者であっても、利害関係がある場合はウィンザー効果の影響がでにくいです。
近年はTwitter(ツイッター)やyoutube(ユーチューブ)などのSNS(ソーシャルネットワークサービス)で人気があるインフルエンサーを使ったステルスマーケティング(ステマ)も多いですし、PRしたインフルエンサーや商品・サービスに問題があって炎上してしまう事もあります。
※基本的にメリットしか取り上げないため大きなデメリットがある事もあります。
具体例
近年インターネットの復旧によってインターネットショップが増加しました。
基本的には販売元(小売店や個人販売を行っている人)が商品の説明を掲載していますが、多くの人は販売元の情報(商品ページや公式サイトなど)よりも他の購入者の評価(感想)が気になると思いますし重要度(信頼度)も高くなる傾向があります。
※近年は良い評価だけが過度に偏っていても「怪しい」と思う人も多く、評価の不自然さを気にしている人も多いです。
また、商品の販売促進活動を行うアフィリエイトサイトでは製品の細かい感想や仕様をまとめて発信しているため、販売元よりも信頼度が高くなる傾向がありましたが、事実を誇張して宣伝(一部ではまったくのでたらめもあったようです)する悪質なサイトが多くなってしまった規制も入りルールが厳しくなりました。
基本的なアフィリエイトの仕組みとしては、そのサイトを通じて売上が出ると成果報酬として売上の一部が収益としてサイトの運営元に支払われるシステムです。
そのため、商品を売りたい製造元や販売元は、通常発生する営業費用や宣伝費用などの一部をアフィリエイトの運営元に支払うようなシステムにしていますが、通常の宣伝費用よりも割安ですし、リスクも少なかったため盛んにおこなわれました。
特に、サイトの利用者にわからない様にウィンザー効果を使ってマーケティングで活用する代表的な手法にステマ(ステルスマーケティング)があり、有効な販売促進方法として知られています。
SNSなどで複数のアカウントを運営して他人が良い評価をしているように見せる手法も横行しています。
つまり、ウィンザー効果による信用の増加には大きな効果がある事が実証されています。
しかし、反対にこのシステムを理解している人からの信頼は低くなってしまう点には注意が必要です。
良くあるのは第三者機関からの評価として「〇で金賞受賞」「〇部門第1位」などがついた商品は、別の商品でも似たような賞や順位を獲得したという宣伝がたくさんある事から、つくづく広告用の評価はあてにならないものだという事がわかります。
※フードコート内の飲食店で同じような食品を販売しているのにどちらも金賞受賞の看板を付けている店舗もあるほどです。
まとめ
ウィンザー効果は利害関係のない情報を重視する心理であるため、利害関係がある事が周知されてしまうと効果は薄れてしまいます。
ウィンザー効果が強く影響するのは、普段から話している同僚やクラスメイトなどの信頼性がある人からの情報です。
しかし、基本的に噂話には利害関係がない事が多いですが、事実を捻じ曲げて話す人も多いので注意が必要です。
※人の事を貶めようとする人もいますが、事実確認を怠って噂に振り回されるような人は民度が低いので関わらない方が良いです。
ウィンザー効果の典型的な例として「武勇伝を語る自称悪い人」よりも「悪い噂が出回る良い人」の方が怖い・危ないと思う人が多いと思います。
基本的に信頼関係が気づけていない段階ではハロー効果(後光効果/ハローエラー)の影響を強く受けて目立つ特徴が誇張して伝わってしまうため、髪型や服装といった身だしなみや全体の雰囲気は大きな周囲に大きな影響を与えます。
そのため、第一印象で周囲の人を味方につけるか、敵に回すかでその後の数か月(もっと長い間誤解される事もあります)は大きな違いが生まれてしまいます。
最初の印象で好感を抱くとその情報は噂話となって周囲に好感を広めてくれます。
しかし、もし敵ばかりになってしまうと悪口や陰口などを言われる可能性も高いためとても大変です。
この効果は恋愛やビジネスでも取り入れる事ができます。
是非活用してみてください。