野生児(野生人) | あむぶろ 学校では教えてくれないこと

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野生児(野生人)

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野生児(野生人)はなんらかの理由によって文化的な生活から隔離された環境で育った子供です。

野生児が発見された後に保護されると、文明社会に適応するための教育をする事が多いですが思うように成果が上がらない事例が多いです。

特に幼いうちから人との関わりがないほど教育を行う事が難しいようです。

野生児の分類

野生児は大きく分けると「動物化した子供」「孤立してしまった子供」「教育を受けられなかった子供」の3つに分類されますが、線引きがあいまいな例も多いです。

動物化した子供

動物化した子供の多くは幼い時に野生の動物に攫われたり、親から捨てられた子供が動物によって育てられる事案が多いです。

日本では狼に育てられたと伝えられる事例は多く、狼少年、狼少女、狼っ子などと呼ばれています。

世界的には狼、熊、豹、豚、猿、ダチョウなどの事例が報告されています。
地域によって親の代わりとなる動物の報告には偏り(東欧では熊、アフリカでは猿、インドでは狼の報告が多いです)があります。

しかし、中には「アマラとカマラ」のように真偽が不明な事例もあるため真偽の判断については注意が必要です。

孤立してしまった子供

孤立してしまった子供はある程度成長した段階で親に捨てられたり、遭難してしまうなどの理由によって人間の生活圏から離れてしまい、自然環境で生きざるをえなくなってしまった子供です。

そのため、他人と接触する事なく一人で自然環境を生き抜いてきた例です。

「動物化した子供」の場合は群れの一員になる事で野生動物が親の代わりを務めますが、「孤立してしまった子供」は一人の力で自然の中で成長したため、強く狂暴である事もあります。

教育を受けられなかった子供

教育を受ける事ができずに育った子供の多くは環境(監禁、軟禁、拘束など)的な要因によって逃げる事もできない状況で育った子供です。

人間の居住エリアにいても文明社会から隔離されているため特定の人物としか接触しなかったり人と接触せずに育ったため、一般的な知識や経験もないので文化的な生活を行う事が困難である事が多いです。

具体的には、認知機能が低かったり、筋力の低下によって自分の力で歩行する事が困難な事例もあります。

その反面、独自の進化(五感の機能が発達していたり、反対に機能が低下している事もあります)を遂げている事例もあります。

野生児の特徴

野生児は早くから自然環境に近い環境で育つほど野生児の特徴が現れやすいです。
特に早い段階から自然環境で育っている場合は保護された後に社会復帰をするのが非常に困難になります。

野生児の大きな特徴として

  • 四つん這いで移動する
  • 言葉を話さない
  • 体毛が濃い

これらの特徴があります。

特に問題となる事が多いのは言語取得で、保護された後に言語の取得を目指しても言語取得が困難な事が多いです。

この他にも厳しい自然環境で生活していた影響で

  • 暑さや寒さに対して鈍感になる
  • 感情的に行動する
  • 服を着ようとしない
  • 性的欲求が発現しにくく、発現しても適切ではない
  • 調理されていない食品を好む

このよくな特徴が出る事があります。

野生児の具体例

現在でも野生児が発見される事がありますが、逸話が混じっている可能性も高いため全てを鵜呑みにすることはできません。
※狼に育てられたといわれている「アマラとカマラ」については作り話であったと考えられています。

  • アヴァロンの野生児(フランス)
     1800年に推定12歳前後だとみられる少年が発見されました。
     アヴァロンは幼いころから森の中で暮らし、野生児となっていました。
     社会復帰を目指し教育をした結果、簡単な言語を理解する事はできましたが、言語を取得する事はできませんでした。
  • カスパー・ハウザー(ドイツ)
     1828年に16歳と思われる少年が発見されました。
     カスパーは孤児だと考えられていますが、長期にわたり閉じ込められていたため、言語を話す事はできませんでした。
     教育を行い簡単な言語を理解できるようになり、過去を語り始めようとした21歳頃に何者かに殺害されてしまったため、カスパーの過去については未だに謎が多いです。 
  • 野生児ピーター(イギリス)
     1725年に12歳前後と思われる少年が発見されました。
     王宮に招かれ教育を受けましましたが、簡単な言語しか取得する事ができませんでした。
     1728年からは農家の手伝いをしながら暮らし、推定70歳で亡くなりました。
  • ジニー(ジェニー)・ワイリー(アメリカ)
     1957年に生まれ13歳までアメリカの自宅で監禁されて育ちました。
     そのため保護された当時は年齢の割に体重も軽く、歩く事すら困難な状態でした。
     保護されてからも一般的な生活を送る事が難しく居場所を転々と変えて過ごしています。

これらのほかにも多くの例があります。

名前地域備考
ジョンウガンダ猿に育てられた少年
マリーナチャップリンコロンビア猿に育てられた少女
ベロナイジェリアチンパンジーに育てられた少年
ハダラサハラ砂漠ダチョウに育てられた少年
アレックスチリ野良犬に育てられた少年
トライアン・カルダラールーアニア野良犬に育てられた少年
イヴァン・ミシュコフロシア野良犬に育てられた少年
オクサナ・マラヤウクライナ野良犬に育てられた少女
ライカロシア狼に育てられた少年
ディーン・サニターインド狼に育てられた少年
イワン・ユージンロシア鶏と一緒に育てられた少年

まとめ

幼少期になんらかの理由によって教育を受ける事ができなかった子供がこの世界には存在し、野生児と呼ばれ分類されています。

野生児の多くは心身の発達が盛んな成長期に人間社会から隔離された環境で育ってしまったため言語を満足に話すことができない事が多いです。

基本的に10代半ばまでに言語を獲得できない場合、その後の言語取得の難易度がとても高くなる事が臨界期仮説として広く知られています。

そのため、野生児は基本的には発見後に保護され文明社会に溶け込むため教育を受ける際に言語取得を試みますが成功する事は稀なのが現状です。

野生児は伝承・物語・神話・伝説などと多く登場しますが、その信憑性については疑問をもつものも多いです。

しかし、実際に保護された野生児についての本も多く出版されていますし、野生児の教育課程についてまとめられた文献もあります。

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