親近効果は最後に与えられた情報の影響が強くなる現象です。
親近効果は多くの情報を得る事で効果がより現れやすいです。
多くの情報を得る事で全体の把握が困難になり、最後の情報の影響が大きくなる傾向を示す心理効果です。
親近効果では、違いがない複数のものを順番に見る際、最後のものを良いと感じる傾向が強くなります。
これは対象が物でなくても心理効果が働きます。
具体例
親近効果は対人関係で印象付けるのに役立ちます。
能力に差の少ない面接希望者が複数人いる場合、最後に面接を受ける事で親近効果が働く事で同じレベルの採用候補者の中から、一番最後に面接を行っ人の採用率が高くなります。
面接では基本的には面接官に不快な印象を与えないように取り組みます。
そのため、採用する側は採用する人を選出する事が困難です。
面接を行った人が採用担当者から同じようなレベルであると判断された時に親近効果が働く事で採用率が上がるとされています。
まとめ
親近効果は最後の情報が印象に残りやすい事が大きな要因です。
宴会などの大取(おおとり)は周囲からの注目度が高いのはよくある光景です。
終わりよければ全て良しといわれるように、おおとりがうまくいけば宴会も盛り上がりますが、滑ってしまうと楽しかったはずの宴会も台無しです。
また、親近効果が最後の影響が大きくなるのに対し、初頭効果という最初の影響が大きくなる心理効果もあります。
人の記憶は最初と最後の両方で記憶が定着しやすいため、影響が受けやすい部分や受けにくい部分があり、同じものでもその時と場合に応じて感じ方が異なります。
つまり、公平に見ているつもりでも、実際には公平に見れていないです。
これは兄弟間の教育で多くみられます。
長子と末子ではその教育の仕方に大きな違いが出る事が多いです。
同じように扱っているつもりでも、異なった対応になる事が多いです。
その差が一般的に多いと言われるのは写真の枚数です。
長子と末子を比べると長子の方が枚数が多くなりがちです。
しかしその反面、長子と末子を調査すると長子は愛されていないと感じる事が多いです。
このように、どのような状況でどのような心理的影響をどの程度の影響を受けるのかを知る事は公平な目を持つうえで重要です。
備考
アメリカの心理学者ノーマン・ヘンリー・アンダーソンが提唱しました。